2025.09.22
猛暑続きだった今年の夏、皆さまはどのようにお過ごしだったでしょうか。
コアテックでは、夏真っ盛りのなか、Webデザイナーを目指す27卒の皆さんを対象にした「クリエイティブ事業部1dayサマーインターン」を実施いたしました!
このサマーインターンは、コアテックのクリエイティブ事業部で「Webデザインの仕事はどのように行われているのか?」を体験していただく機会として3年連続で開催しており、毎年好評をいただいています。規模も年々拡大し、今年は開催日6日間・定員各回3名での募集を行ったところ、たいへん多くの方にご応募いただき、急遽、定員を増やして対応させていただきました。
今回は、このサマーインターンがいったいどのくらい熱い催しだったのかレポートいたします!
インターンカリキュラム
クリエイティブ事業部が用意した今年のサマーインターンカリキュラムは、デザインとコーディングを1日で体験できるというよくばりな内容で、前半でデザインの体験を行い、後半でコーディングの体験を行う、というスケジュールです。
デザインの体験ではバナーのデザインに取り組み、コーディングの体験では「プロフィールサイト」をつくって、前半で制作したバナーをプロフィールサイトに掲載するなどのコーディングに取り組みます。
とはいえ、突然このカリキュラムを実行するわけではなく、まずはコアテックのことを簡単に知ってもらうため、オフィスツアーと会社説明を行います。
オフィスツアーでは、実際に社員が使っているデスクの見学も行われ、クリエイティブ事業部の名所となっている「フィギュア満載」のデスクもご覧いただきました。
(※このデスクについてはこちらのブログに詳しく紹介していますので、是非合わせてどうぞ! https://core-tech.jp/blog/at_coretech/9012/ )
バナーデザインをしよう!
会社紹介や講師の自己紹介が終わったら、早速デザインに入ります。まずはデザイン課の講師AさんとMさんから「どんなものをつくるのか?」「どのような手順でつくるのか?」の説明が行われました。
インターン生の皆さんに制作していただくのは「インターン募集」のバナー。バナーに「入れてほしい要素」は、開催日時や募集対象者の情報と、Webデザイナーっぽいイラストとのこと。……Webデザイナーっぽいイラスト!?デザイナーさんってそんなふんわりした要求で制作しなくちゃいけないことがあるの!?などと思ってしまいそうですが、インターン生の皆さんは驚くこともないような表情!デザインについて学んでいる皆さんはすでに心構えが違うようです。
Mさん:ここで、今回のバナー制作について「やってもいいこと」と「やってはいけないこと」を説明します。
「やってもいいこと」は情報の表記方法を変えること。例えば、9月30日を9/30とするのはOKです。
「やってはいけないこと」は情報そのものを変えてしまうこと。例えば「Webデザイナー」を「デザイナー」としてしまうのはNGです。
Mさんのこの説明には、インターン生全員が真剣な面持ちで頷いていました。
続いて、制作の進め方について説明されたあと、いよいよ実際の制作に入ります。制作の制限時間は約2時間半。インターン生は、緊張している様子で真剣に作業に着手していました。

講師のふたりは、インターン生の作業を見守りながら、デザインテクニックのアドバイスなどをします。
Mさん:今回制作しているバナーは、ターゲットが皆さん自身に近いということになりますので、「自分だったらどういうバナーをクリックしたくなるか」と考えるのがいいと思います。例えば「参加日が1日だけだったら参加したいな」と思うのであれば「1day」を大きくしてみるとか「Webデザイナー向けのインターン」であるというところに魅力を感じるのであれば「Webデザイナー」という言葉を目立たせる、とかですね。
Aさん:色の印象もとても大切です。例えば、濃い青を使うと白い文字を置いたときに見やすいうえ、「きちんとしている」というイメージを呼び起こすことができ、ビジネス向きのデザインになります。青を少し薄くして、水色にすると爽やかさが出て学生っぽくなりますね。

インターン生はふたりのアドバイスを聞きながらどんどん手を動かしていきます。講師のふたりによると、基本的な作業手順はあるものの、実際にどのように進めていくかは人それぞれ。必要な要素である文字情報をきっちり組んでしまってから背景をつける作業を行う人もいれば、ざっくり組んでおいて早々に背景の制作に入る人もいるそうです。この日は、早めに装飾に取り掛かるインターン生が多かったようですが、制作中の画面を覗いてみると、同じ情報のバナーをつくっているのに全員がまったく違うデザインになっていました。
ランチタイム
デザイン作業が一区切りついたところで、お昼休憩です!
ランチはインターン日程ごとに毎回違うお弁当を用意しており、講師や人事担当との交流をしながらの賑やかな食事となりました。
緊張しきりであったインターン生の皆さんの顔も、このころにはずいぶんほぐれてきたようです。「AIツールを業務ではどのように活用していますか?」という質問が出てくるなど、学生の皆さんの興味のポイントなどを伺うこともできました。


プロフィールサイトをつくろう!
お昼休憩後は、バナーデザインの仕上げを行いました。その次はコーディングパートに入ります!
ここからはフロントエンド開発課の講師KさんとYさんが担当します。まずはKさんが「フロントエンドとは?」について講義をします。どのような環境があるのか、どのような技術があるのか、すべてを網羅するにはとても時間が足らないとのことでしたが、要点を上手く絞ってテキパキと簡潔に説明していました。
Kさん:HTMLは、人間の顔だと目や鼻などのパーツに例えられます。とても楽しいです。CSSは、お化粧に例えるといいと思います。CSSもとても楽しいです。
わかりやすい!
また、わかりやすいだけでなくHTMLもCSSもJavaScriptも楽しい、つまり、フロントエンドは「楽しい」ということを力強くアピールし、コーダーの皆さんがいかに自分の仕事を好きでいるかということが伝わってくる講義となっていました。
講義のあとはいよいよ「プロフィールサイトをつくる」という課題に取り組みます。 この課題のために、インターン生の皆さんには、当日までに画像を用意しておいていただいておりました。この画像をフォルダに移すなど、まずは環境を整えます。
Kさんの説明に合わせて操作をしますが、口頭だけではどうしても伝わりにくいため、Yさんがすぐそばで実際の画面を指さし「これですよー!」と教えるなど丁寧に対応していました。
環境が整ったら、さっそくプロフィールサイトの作成に入ります。ダミーで入っているテキストを自分のプロフィールに書き換え、テキストが終わったら次は画像を差し替える……、という手順です。前半のデザインパートで制作したバナーも、このプロフィールサイトに表示されるようにします。インターン生の皆さんは、KさんとYさんの説明やアドバイスを受けながら作業を進めました。
自分自身のプロフィールサイトですから、もちろん内容は人それぞれ。インターン生が思い思いに用意した画像を見て「ラーメン好きなんですか?僕も好きですよ!」などと会話が弾む場面も多く見られました。
手元でメモを取り、作業の順序を組み立てながら進めているインターン生もいて、Kさんが「作業効率を考えていて素晴らしいですね!」と声をかけることも。このように、講師はインターン生ひとりひとりの作業進捗をこまめに確認し、困っている部分がないか見て回っていました。
Yさん:画像を入れる作業が全部終わったら……、ボーナスタイムに入ります。
ボーナスタイム!?
その楽しそうな響きにわくわくしていたら、さっそくボーナスタイムに突入するというインターン生が!
Yさん:では、CSSで背景の色を変えてみましょう!
なるほど、ボーナスタイムとは「CSSで見栄えをよくする」という作業など、あらかじめ決めていた箇所以外にも追加のコーディングを行えるということだったようです。
インターン生が変更を加えてみたい箇所を講師に相談できたり、講師が実務で使えるショートカットを伝授したり。自由度があり、お得な技術も学べるまさに「ボーナス」的な時間!SCSSで変数管理されているカラーコードの一括変更を行ったインターン生もいました。
皆さんどんどんボーナスタイムに入っていき、「色が変わった!」「こんなふうになるんですね!」などと、驚きの声を上げながら自分のプロフィールサイトをより良いものにしようと励んでいました。
講義で強調されていたように、フロントエンドとはやはり「楽しい」ものなのですね。
作品発表会
最後は作品発表会です!
一日を通して制作したバナーとプロフィールサイトを、ひとりずつ全員の前で発表し、講師からフィードバックを受けます。
まずはデザインから。MさんとAさんが「色の使い方がとてもよかったです!」「フォントの選び方に技術力を感じました!」などと良かったポイントに対してコメントし、その後、「見やすさを重視して、文字詰めを調整するとなおよかったです」「試行錯誤していたようですが、もしかしたらこういうふうにしたかったのでは?」などと実際にバナーを編集して見せ、役立つ機能などを教えながら、どうしたらより良くなるかフィードバックしてくれました。
Mさん:今お話したように調整したバナーがこちらです。


インターン生が制作したバナーの隣に講師が手を入れたバナーを並べると、見やすくて情報が伝わりやすいデザインとはどういうものなのかが納得できます。
プロフィールサイトの発表では、サイトに入れた画像のこだわりや制作意図に加えて、自分の好きなものについてもひとりずつ話してもらいました。
「レトロなものが好きなので、雰囲気に合う画像を選んで、色も合わせました!」
「これはライブに行ったときの写真です」
「オススメのラーメンです!」
インターン生それぞれの個性が伺え、「私もそれ好き!」という声がたびたび上がるなど、盛り上がったひとときとなりました。
発表後には、コーディングについても講師からフィードバックがあります。
Yさん:終始作業がスムーズで、楽しんでいました。CSSで色を変えるところも工夫してくれていました!
こうしたフィードバックを受けて、インターン生の皆さんは「自分の発想にないデザインの方法を知れた」「これまで知らなかった技術を学べて嬉しい」などと感想を述べてくれました。
このフィードバックは、後日さらに詳細に記載したシートをインターン生それぞれにお送りしています。大切な夏の一日を使ってコアテックに来てくださった学生の皆さんに、このインターンの経験を是非これからの学習や就職活動に活かしていただけたら有難いと思っています。

熱いインターンを終えて
今年は、コアテックのサマーインターン史上最長の6日間の開催でしたが、全日程、無事に終了できました!
実は、今回のサマーインターンで初めて講師をつとめたメンバーも多く、インターン生同様に講師も緊張していたようです。そこで、サマーインターン後、講師の皆さんにも感想を伺いました!
── サマーインターン中、いちばん印象的だった出来事を教えてください。
・今回、総勢20名以上の学生さんにご参加いただきましたが、全員が同じ条件・時間で作成していただいたにも関わらず、類似した制作物がまったくなかったことです!それぞれのアイデアが光っていて、並べて見ると圧巻です。
・ショートカットや変数などのコーディング便利機能への反応が思いのほか良く、びっくりしました!プロフィールサイトの編集や発表も個性的で、講師側もとても楽しむことができた。
・コーディング作業時の質問では、こちらで想定していなかった内容も多くありました。「もっとサイトを良くしたい!」というこだわりを感じられて嬉しかったです。
── 講師としての手ごたえはいかがでしたか? 「上手くいった!」と思う点を教えてください。
・誰しも緊張をしてしまうと普段の実力が出せず、不完全燃焼になってしまいます。そのために学生さんの悔いが残らないよう、リラックスして取り組むことのできる場作りを考えていました。技術面の話ではありませんが、硬くなっていた学生さんが笑ってくれた時はひそかに喜びを感じていました!
・画像、テキスト、KV・バナー画像の差し替えについて、説明しながら全体で一緒に作業をする、という進め方がスムーズに行えてよかったと思っています。
・コーディングの講義では、先輩方の講義を事前に拝見していたこともあり、ポイントを押さえながら分かりやすく解説できたと感じています。
── サマーインターンから「自分も学べた!」と思うことはありますか?
・発想力です。セオリーに固まった発想じゃなく、学生だからこその自由な発想がたくさんあって、こちらも勉強になりました。
・私の中にない様々な発想や工夫を見て、ブラッシュアップの提案をする中で、私自身のバナーデザインの引き出しが増えたように感じました!勉強の場面でよく言われる「人に教えることは自分の学びになる」は、デザインでも同じだと実感してます!
・今回初めてこのような場に参加し、コーディング未経験の方への伝え方や、学生の皆さんと円滑にコミュニケーションを取る方法など、多くの学びを得ることができました。
・自主的に制作をしている学生さんが多く、自分も趣味で何か作ってみようかな、と刺激をもらうことができました。
── 参加してくださった学生さんたちにメッセージをお願いします!
・慣れない環境で一日中作業していたので、緊張や疲れもあったと思いますが、たくさん質問や要望を伝えてくださりありがとうございました!コアテックの和気あいあいとした雰囲気を感じてもらえていたら嬉しいです!
インターンは、いろいろな会社や仕事に触れられるチャンスです。ぜひたくさん体験して、自分に合いそうな会社を見つけてくださいね。
・今回のインターンを通じて「デザインやコーディングって楽しい!」「自分に合っている!」と改めて感じてもらえていたら嬉しいです!また、ちょっと違うかも?と感じられた方にとっても、次へ進む際のヒントになっていれば幸いです◎よりご自分が輝ける場所を目指して頑張ってください!その場が願わくばコアテックであれば、と思っています。
・サマーインターンにご参加いただきありがとうございました。たくさんの学生さんにお会いできて楽しかったし、とても刺激になりました。ウインターインターンが開催された際は、是非またご参加いただき、皆さんの成長を見せつけてください!
・長時間のインターン、本当にお疲れ様でした!慣れない作業も多かったと思いますが、最後にはとても素敵なプロフィールサイトに仕上がっており、一つひとつ丁寧に作り込まれていて感心しました。今回のインターンを通じて、Web制作の楽しさを少しでも感じていただけていたら嬉しいです。
参加してくださった学生の皆さんに「Webデザインの仕事とはどういうものなのか」「コアテックとはどんな会社なのか」をしっかり伝えられただけでなく、講師にとっても学びのあるサマーインターンとなったようです!
コアテックのクリエイティブ事業部では、今後も27卒対象のウィンターインターンの開催を予定しています。今回の熱いサマーインターンレポートを読んで興味を持たれた方は、是非ご参加ください!