2023.09.14
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REVIEW
レビュー
最近読書ブームが自分の中でおきているので、せっかくなのでアウトプットしようと思いブログにします。
ちなみにアウトプットしよう!と思ったのも『アウトプット大全』という本のおかげ。
こちらもおすすめです。
ほぼ小説ですが、ジャンルが偏らないように選んでみたので1冊くらいは気になるものがあったらうれしいです。
『蜜蜂と遠雷』 恩田陸
国際ピアノコンクールに奮闘する若手ピアニストたちの青春物語。
過去の人とされていた元天才少女・亜夜、ピアノすら自宅にない経歴ゼロの天才少年・塵、王子と呼ばれる亜夜の幼馴染で優勝候補のマサル、ピアノを諦められなかったサラリーマン・明石の4人を中心に描かれています。
国際ピアノコンクール、と言うとピアノに馴染みのある人以外惹かれない気がするのですが、スポーツ漫画を読んでいるような感覚で読み進められます。
かつてヒカルの碁で、碁のルールが全く分からないのに夢中になった世代の人たちがいるかと思うのですが、あれに近い感覚です。映画化もしてます。
ありきたりな言葉になってしまうのですが、文字を読んでいるのに音が聞こえてくるような勢いのある描写で長編にもかかわらずあっという間に読み終えました。
『パソコン通信探偵団事件ノート』 松原秀行
パスワードシリーズの名で知られる、小中学生向けの日常系ミステリー作品。
謎解きが得意なホームズ好きの主人公マコト、活発なスポーツ少女みずき、私立小学校に通う秀才飛鳥、食いしん坊なダイ、不思議系美少女まどか、唯一の大人・謎多き美女ネロが、電子掲示板を通じて少年探偵団となり様々ななぞやクイズを解き明かしていきます。
私がミステリー好きになったきっかけの本です。読書の入り口としてぜひお子さんがいる方は勧めてみてほしいです。
『わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります』 ゆるりまい
片付けが大の苦手、そして家族や親戚中も苦手という汚部屋のサラブレッドこと私が少しだけ生きるのが楽になったきっかけの本(コミックエッセイ)です。
東日本大震災によって崩れ行く実家、大量のモノによって大切なものが見つけらなかった実体験をもとに、作者の方がミニマリストになった経緯と実践方法が書かれています。
作者の例はかなり極端で本当に家に何もないレベルなのですが、一般人でもちゃんと参考になることが書いてあります。
今でも私の部屋は全然汚くなるのですが、そのたびこれを読み返して捨てスイッチを押しています。
片付け・掃除・ミニマリスト系の本はいろいろ読んだのですが私はこれが一番刺さりました。
『正欲』 朝井リョウ
帯に、読む前の自分には戻れない、と書いてあるのですが、本当にまんまとその通りになりました。
多様性多様性と日常的に聞くようになりましたが、私が見えている世界は本当に一部でしかなく、ただなんとなくわかった気になっていただけなんだなと少し説教をされた気持ちになりました。
とにかく今日本人が読んだ方が良い小説ナンバーワンかもしれないです。
朝井リョウさんは今の世の中の空気感を描くのがとても素晴らしい方なので、この空気をリアルに吸っているうちに読むべきだと思います。
あらすじは書きません。読む人によって泣いたり、ムカついたり、心が痛んだり、全く理解できなかったりいろんな感想が出てきそうです。
秋に映画化されるみたいです。
『殺戮にいたる病』我孫子武丸
とにかく刺激的なミステリーを読みたい方はこれ。
有名なサウンドノベルゲーム『かまいたちの夜』のシナリオ担当あびこ先生によるサイコスリラー小説。
ホテルで女性を殺し乳房を切り取り持ち帰り愛でるという連続猟奇殺人鬼、自分の息子が殺人鬼なのではないかと疑いはじめる母、知人を殺人鬼に殺された元刑事の3つの視点から描かれます。
上記に書いた通り見ていられないような描写がかなりあるのですが、こんなに驚き楽しめたミステリーは数少ないです。
犯行シーンは辛かったら読み飛ばしても正直問題ないのでぜひ騙されたと思って読んでほしい。
『ロリータ』 ウラジーミル ナボコフ
1955年に出版され5ヵ国で発売禁止処分を受けたアメリカのベストセラー小説。
いわゆるロリータコンプレックスという言葉が生まれたきっかけの作品です。
主人公で中年の大学教授ハンバートは初恋の女の子に似たドロレス(ロリータ)に一目惚れをし、近づくためにドロレスの母親と結婚をします。
この小説はハンバートの手記として書かれていていわゆる”信頼できない語り手”としても有名です。このお話はミステリー小説というとらえ方もできるかと思っています。
あのスタンリー・キューブリックが実写化しているのと、その後リメイクもされているので映像を見るのもいいかもしれません。
どっちも見ましたが、かなりロリータ役の子の印象が異なるので違う作品みたいでした。
『ガールズインラブ』 ジャクリーンウィルソン
10代の女の子に読んでほしいイギリス作家さんによるガールズシリーズと呼ばれる作品です(私は小5~小6あたりに夢中で読んでました)。
まず表紙がとっても可愛くて、子供部屋に絶対置きたい!分厚いけどティーン向けなので簡単に読めます。
主人公のエリーはぽっちゃり体型が悩みの13歳。黒髪ロングでスレンダーなナディーン、金髪グラマーで爆モテのマグダという大親友の2人がいます。
大人と子供の間のティーンのリアルな気持ちが描かれていて、外国の女の子はこんな生活をおくっているのかあとワクワクしました。
家族、親友、コンプレックス、初めての彼氏、など年ごろの女の子の悩みはてんこ盛り。痛々しくて、でもそれだけじゃない。
これを読んでプロムという存在を知ってすごくあこがれていました。
以上おすすめの本です!ここまで書いたけど、もうすぐ日プ女子がはじまるからそっち書けばよかった…。次回はオーディション番組について書きたい!