2021.01.18
STAFF BLOG
スタッフブログ
NOTE
雑記
こんにちは
学校や職場、家でもそうですが「教育」が絡む現場ではこういう言葉を耳にしませんか?
「●●ちゃん、すごい!成長したね」
元々出来なかったことが出来るようになったときに使われる言葉なので
確かに●●ちゃんは成長したと言えますし、それは素晴らしいことです。
ですがこの言葉が「評価」として使われ始めるときに、自分は立ち止まって考えようと気をつけていることがあります。
皆さんは「ゲインロス効果」という言葉を聞いたことがありすか?
人の心理状況において、プラスとマイナスの変化量が大きければ大きいほど、
人の心に与える影響の度合いも大きくなる、と心理学では言われています。
例えば
①普段真面目な人
②不良
この2名がゴミ拾いをしていた場合、どちらのほうが心が動かされるでしょうか。
多くの人が「不良がゴミ拾いをしていた場合」だと思います。
これはまさしく不良ということでその人の印象がマイナススタートしているところから
「ゴミ拾い」というプラス要素への振り幅が大きいことで、
こちらの心理が受ける影響の度合いも大きくなるという状況を表したものです。
ゲインロス効果については様々な実験結果がありますが、ここでは割愛させて頂きます。
話を戻しますと、誰かの成長について「成長したね」と言うことは確かに大事なのですが、
それを評価しなければいけない場合は、我々にはこういう心理が働くことを理解した上で、
「その人は本来求めるレベルまで成長したのかどうか」をきちんと見極める必要があると感じています。
また逆も然りで、この心理でいくと元々優秀な人は少し良いことをしても評価されにくい側面がある
ということも意識しなければいけないなと思う日々です。