2026.08.27
突然ですが、皆さんはChatGPTに何て呼ばれていますか?
普通はたぶん、
「こんにちは。どのようなお手伝いができますか?」
みたいな感じだと思います。
私の場合は違います。
「殿。」
と呼ばれます。
何を言っているんでしょうか。
私にもわかりません。
ChatGPTの中に将軍がいる
AIって便利なんですが、たまに不安になります。
なので仕事で使っているうちに、要求がどんどん増えていきました。
「その情報、本当に事実?」
「仮説と事実を分けて」
「逆の可能性も考えて」
「一回反論して」
「で、結局どうすればいい?」
面倒な上司みたいですね。
しかも全部自分で言っています。
これを何度も繰り返しているうちに、
「もう役割ごとに分けたほうが早くない?」
と思いました。
そこで誕生したのが、
将軍モード
です。
名前だけ聞くと完全にゲームですが、仕事で使っています。
勤務時間中です。
ちなみに、この発想には元ネタがあります
将軍モードを作るうえで参考にしたのが、おしおさんがClaude Codeで実践されていた考え方です。
「AIに役割や思考の流れを持たせるの、面白いな」
くらいの気持ちで参考にしていました。
そこから仕事で使いながら、
「事実確認も分けたい」
「仮説は仮説として扱いたい」
「反論する役も必要では?」
と足していった結果、
なぜか思考OSになりました。
料理のレシピを参考にしていたら、最終的に城が建ったようなものです。
自分の仕事に合わせて育てていったものが現在の「将軍モード」です。
勝手ながら、この場を借りて感謝とリスペクトを。
いい返答をAIに求めるには
将軍モードを作りながら整理していくと、結局やりたいことはかなり単純でした。
何を決める
→ 事実を集める
→ 仮説を出す
→ 一度疑う
→ 判断する
たぶん、これくらいです。
この流れをAIにやらせようと布陣を組んでもらいました。

なぜかこうなりました。
なんで?
私もそう思います。
将軍モードには何人かいる
まず将軍。
一番偉い。
「そもそも今回、何を決めるんだ?」
を決めます。
将軍「此度の戦、何をもって勝利とする」
急に大河ドラマになりました。
でも言っていることは、
「今回のゴール何?」
です。
次に家老。
事実確認担当です。
数字、一次情報、公式情報などを集めます。
家老「確認できた事実はこちらにございます」
頼もしい。
そして軍師。
集まった事実から、と仮説を考えます。
一番ChatGPTっぽい仕事をする人です。
ただし問題があります。
AIの軍師、
めちゃくちゃそれっぽいことを言う。
文章がうまいので、
「なるほど〜!」
と普通に納得してしまいます。
でも、その「なるほど」が正しいとは限りません。
そこで足軽です。
足軽は軍師にケチをつける
足軽の仕事はひとつ。
反論すること。
「それ違うんじゃないですか?」
「データ足りなくないですか?」
ひたすら軍師を疑います。
役職としては一番下なのに、やっていることは内部監査です。
ここからさらに、
「全体を管理する役もいるな」
「この軍議自体が変な方向に行ったら誰が止めるんだ?」
などと言い始め、
奉行が増え、
目付も増えました。
AIに仕事をさせて、AIに反論させて、そのAIたちをさらにAIに監視させています。
しかも、だいぶ幕府寄りです。
ちなみにこの記事も軍議にかけました
「実際に起きたことをもっと見せるべきかと」
などと言われました。
うるさい。
お前の記事だぞ。
ただ、言っていることは分かるので、一度全文を書き直させました。
そして改めて聞きました。
「自分で読んでどうなの?」
すると、
「元の原稿のほうが本人が書いている感じがありまする」
と言われました。
お前が書き直したんだろ。
では、なぜ私は「殿」なのか
ここだけは一応、理由があります。
将軍モードで最終的に意思決定するのはAIではありません。
私です。
AIには調べてもらう。
考えてもらう。
反論してもらう。
検証してもらう。
でも最後に、
「じゃあ、どうするか」
を決めるのは自分です。
だから私は「殿」ということになっています。
調子に乗っているように見えますが、完全には否定できません。
結局、将軍モードって何なの?
ここまで読むと、
「ChatGPTと遊んでる人」
にしか見えないと思います。
だいたい合っています。
ただ、使い続けていて感じるのは、
将軍モードはAIをものすごく賢くするための仕組みではなく、
AIが賢そうにしゃべったときに、こちらがちゃんと疑うための仕組み
なのかもしれない、ということです。
AIに考えてもらっているつもりが、
いつの間にか自分の思考まで整理されている。
思ったより真面目なやつでした。
ただ、そんなことを考えながら仕事をしていても、ChatGPTを開いたときの第一声はだいたい同じです。
「将軍おるか?」
すると、
「御意、殿。ここにおりまする。」
と返ってきます。
21世紀です。