
コアテックの本社オフィスは目黒区青葉台にあります。谷の底で再開発を続ける渋谷の駅からは徒歩15分ほど、バスなら5分ほど、えっちらおっちら坂道を登っていったところにそびえる高層ビルで、日当たりが抜群。広々としたリフレッシュルームからは富士山が見えることもあります。
そうした立地のビル内にオフィスを構え、従業員数は300名を数える企業の「えらいひと」は、普段いったいどんなことを考えているのでしょうか。……と、疑問に思ってもおいそれとは尋ねられないものです。今回、コアテックが現在注力している「新卒採用」を中心に、3名の「えらいひと」に語り合っていただく対談の場を設けることができました。
対談にご参加いただく「えらいひと」の皆さま



対談が行われたのは、5月某日。
4月に新年度の幕開けとなるやいなや、あっという間にゴールデンウィークも過ぎ去り、夏ももう目前、という時期です。2025年卒の新卒新入社員が入社して約1か月半。入社日から数日の社内研修ののち、外部の研修に入ります。外部研修の期間は事業部によって異なり、開発事業部では約3か月となっていますが、クリエイティブ事業部は約1か月半。まさにこの対談の実施日に研修を終え事業部へと正式配属になり、先輩社員の指導のもと、実務に当たります。
そのため、対談は自然とその話題からスタートしました。
新卒採用が既存のメンバーに「成長」をもたらした

──クリエイティブ事業部は本日から新卒社員が現場に合流となりましたね!
朝見:え、今日ですか?
池田:はい、今日正式配属です。デザイン課に2名とフロント開発課に1名。
朝見:ドキドキですね!
池田:そうですね。クリエイティブ事業部は今年初めて新卒の新入社員を受け入れるので。
朝見:マーケティング事業部は昨年から本格的に新卒の受け入れを始めましたが、既存のメンバーが「あれを準備しなくちゃ」「これを用意しとかなくちゃ」ってバタバタして結構大変で。
でも、それによって振り返りができてよかったと思うんです。SEOの知識を教えるために、SEOって何なの?という復習をし、きちんと伝えられるように準備をしていたので。
池田:受け入れる側の成長にもなりますよね。
朝見:はい。メンターとなった社員の成長も顕著でした。普段あまりフロントに立つことのないメンバーで、黙々とがんばっているという印象があったんですが、「実はすごく気づく力を持っているんだな」とか「面倒見がいいんだな」とか違う面を発見できました。
尾下:開発事業部の場合は、お二方のところと違って「さあ、新卒採用をやろう」と思って準備していたわけではなく始まったので、本当に手探りでした。ポテンシャル採用を始めたら、そこに新卒の子がたまたま応募してきてくれて。どう教育していくかっていうことも、本人と一緒に考えてやってく、という感じでスタートしましたね。
そこから、外部研修を利用したり、研修が終わってからはメンターをひとりつけることにしたり、という試行錯誤を繰り返して今の形が出来上がりました。
池田:外部研修もコロナ前は社外の施設に集まって行っていましたよね。
尾下:はい。ときどき見に行きました、授業参観みたいな感じで。研修の最後に成果発表会があるんですけど、それを見守るのが結構ドキドキするんですよ!親みたいな気持ちで。
池田:僕も行ったことありますよ。昔は事業部とか関係なく皆で見に行ってましたよね。そこで話した新卒社員とは今でも気軽に話ができますよ、当時の関係性があるから。
朝見:そういうの結構重要かもしれないですね。事業部に関係なくかかわってみるのとか。
新卒採用と新卒新入社員に期待すること
──新卒採用について工夫して取り組んだ事柄はなにかございますか?
池田:1dayサマーインターンです。クリエイティブでは一昨年から実施しているんですが、サマーインターンでコアテックのことを知ってもらって、そこから応募に繋がって、という流れを作り出せたので、開催したことの意義は大きかったと思います。クリエイティブは新卒採用に関してはエージェントを使っていないですし。
尾下:サマーインターンの日、会議室の前を通ると楽しそうな声が聞こえてきました。
池田:ええ、楽しんでもらえたようです。ただ、現場のコストはかなりかかりましたが。
朝見:それゆえに開催を躊躇するんですよ、マーケは……(笑)
池田:そうですよね。事前の準備もですが、当日に結構バタバタしてしまったり、一昨年は反省点もかなり多かったです。
去年はその反省点を活かしてスムーズに動けたので、満足度も高くなったかな、と思います。参加してくださる学校数も採用応募も増えていますし、だんだん実施している甲斐が出てきてるかな、と思いますね。
朝見:是非、前向きに検討させていただきます!

──こうして応募者も増えている新卒採用ですが、どんなことを期待していますか?
尾下:昔は、オフショア拠点がなかったので、自社内でプログラムをガンガン書ける人がほしい、という状況だったんですが、海外拠点が増えてきたことで、今はよりいっそうリーダーとか、周りを引っ張っていくポジションの人が求められています。
コアテックって、昇格に社歴が関係ないので、新卒社員でも入社半年でリーダーを任せられたりします。なので、そこを魅力に感じて成長したい、挑戦したい、と考えてくれる人が来てくれることを望んでいます。上昇志向というか。
朝見:上昇志向は最高ですね!
あと、マーケの仕事でいうと、いろんな年代の人がいた方がいろんなところに目が届き易いです。やっぱり、現在の中核には年齢層が高い人たちがいますから、20代の意見は結構貴重で。「そういう考え方するんだ」とか「あ、そういうことに抵抗がないんだ」とか、発想が全然違う。そういう違いがマーケティングに活かせるので、新卒採用にはその点でメリットがあります。
池田:クリエイティブ事業部は今年の新卒社員がどうなっていくのかを見てみないとなんとも、というところはあるんですが……。
コアテック流の持ち味を出せるように指導できる、という点は新卒採用のいいところのひとつだと考えています。これからの業務の中で、スキルを磨くことはもちろん「これからのコアテックを支えていく」という意識も育てていってほしいな、と思うんです。新卒の皆さんにとってコアテックという会社が社会人として活躍する最初の場所である、ということは大きいですよね。
尾下:それ、大きいですね。先ほども少し触れましたけど、新卒で入った社員たちが今、リーダーとして引っ張っていく立場になっているというパターンがめちゃめちゃ多くて。
池田:僕は開発の新卒社員たちがそうやってリーダーに成長していっているのを見て「新卒採用いいなあ」と思ったんですよ。
尾下:嬉しいです!中途の方を役職候補やリーダー候補にするのってなかなか難しいんですよね。これまでに別の所で経験を積んで、自分なりの「こだわりや特色」をお持ちですよね。それは、いうなればすでに苗木の状態にまで育てられているわけで。もちろん、それを活かしていただいている面もすごく大きくて、コアテックにとってなくてはならない部分です。
一方で、新卒社員はそういう「こだわりや特色」を、種の段階からコアテックという土壌で育てていけると思うんですよね。「これからコアテックを背負うリーダーになるんだ!」という意識はたぶん種からの方が芽吹きやすいんじゃないかと思っています。
朝見:去年入ったマーケの新卒社員3人がそうやってリーダーになってくれたらいいなあ。
社内行事はコミュニケーションのチャンス
──新卒社員の皆さんとのコミュニケーションについてはいかがでしょうか。工夫されていることはありますか?
朝見:研修中に様子を見に行っていましたよ。配属決まってからもたびたび声かけたりとか。距離感はどうしてもあるけど、ちょっとずつこういうことからやるのがいいのかも。
池田:なるほど。研修はもう終わってしまいましたが、これからやってみます。外国籍の方も増えましたしね。皆さん、意欲がすごいですよね。母国を離れて海外で働く、というのはかなり大変な決断ですから。
尾下:そうですね。今のところ、出身国が違うという理由でコミュニケーションが上手くいってない、ということはないです。
あ、仕事に直接は関係ないですがコミュニケーションという枠でいうと、実行しているのは「教えてもらったものをとりあえず見てみる」ですね。流行ってるアニメとかドラマとか。新卒の子の間で話題になってそうなものは一旦見てみようかな、と思って。
池田:それ、僕できるかな、世代が違いすぎて……。ゲームならやれるかな……。
尾下:今の子、ゲーム好き多いですよねー!
私、デスクの上にアクスタとか結構飾ってるんですけど、そうすると、社員旅行とかの割と屈託なく話せる場面で新卒社員が「尾下さん、これ好きなんですよね?」とかって話しかけてくれるんですよ。たぶん先輩社員が「尾下さん、あれも好きらしいよ」とかいろいろ言ってるんだと思うんですけど、「どのシリーズが好きですか」とか訊きに来てくれて話が広がったり。
サブカル系は話題にしやすいですよね。仕事で新卒社員と役員が話すって、やっぱりそんなに頻繁にはないことだし。

朝見:社員旅行とか忘年会とかは「今いける!」って感じになるよね。結構、皆がワイワイ喋ってるから。
尾下:それで言うと毎年、社員旅行が豪華すぎません!?
池田:ホテルの部屋は一人一部屋だし。社員旅行なのに自由度が高いし。
尾下:コアテックの社員旅行を味わったら他の会社の社員旅行には行けないと思います。
朝見:本当にイベントが豪華ですよね。忘年会とかも。
尾下:それでいて参加が任意だし。参加率はかなりいいと思うんですけど、その事実を気にすることなく皆自分の出欠を決めますよね。
池田:うん、そうですね。同調圧力みたいなものはないんじゃないですかね。それは、コアテックのいいところじゃないかと思います。
尾下:たしかに。社員旅行に行かない、って言われても「あ、行かないんだね。じゃ、お土産買ってくるねー」くらいの感じ。
これからのコアテックを考える
──多くの新卒の方に応募していただくために、コアテックが継続すべきポイントはありますか?
尾下:「風通しのよさ」ですね。近年、急激に社員数が増えましたが、そこはあまり変わってないと思ってて。人数が増えるとどうしても組織化していきますから、縦割りになりがちだと思うんですけど、この風通しのよさは、残していった方がいいな、と思います。
朝見:全事業部、そこは共通している部分かも。
池田:どんな立場の人が相手であっても「直接話しかけたり確認しにいってOK」っていうのは、この規模の会社としてはちょっと変わってるのかな。
尾下:そうかもしれませんね。社員数が一気に300名を超えて、かなり大きな組織になりましたけど、「直接来ないで」って文化はないです。さっき、上昇志向って言ったんですけど、競争はあまりないっていうか、他者を追い落として一番になってやるぜ、みたいなことはない会社ですよね。
朝見:ないですね。役員にもそういう人はいないし。
池田:むしろ皆、どうぞどうぞ、って一歩下がる。
朝見:ああ、そういう感じですよね。

挑戦できることと人の好さは両立できる
──最後に、コアテックを受けようと考えている方に向けてアピールやメッセージなどいただきたいです!
尾下:「挑戦できる環境だよ」ということと……、「いい人がいっぱいいるよ」かな!
朝見:そうですね、人ですね。やっぱりコアテックの財産ですよね。
池田:挑戦できるっていうのも本当にいいですよね。そこを潰されないっていうのは。
朝見:うん。こういうことをやってみたい、と言うと、皆「いいじゃない」って。
尾下:なんか、でしゃばるなよ、的な空気を感じたことも特にないですし。
朝見:ああ、たしかに。皆、バランス感覚がいいんでしょうね。
尾下:そうですね。挑戦できることと人の好さって、一見、相反するように感じるんですけど、それがちゃんと両立してるっていうのはコアテックのいいところだな、と思います。
──皆さま、ありがとうございました!
盛りだくさんに語られた対談でしたが、実は上記は一部を抜粋したものです。皆さんそれぞれにコアテックに対して熱い思いがあり、そこに加わってくれる新卒社員に対しての期待は高く、ひいては新卒採用そのものへの期待も高いのだと伝わってきました。
このたび対談にご協力いただいた「えらいひとたち」が支えてきたからこそ、コアテックは日々大きくなってきました。そして、コアテックのこれからを支えていくのは、今年の新卒新入社員の皆さんや、まだ顔も知らない新たな仲間であるはずです。
その新たな仲間にお会いできるのを、今からとても楽しみにしています!
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