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2023.06.08

タイパとは逆を行くきっぷ「北海道&東日本パス」

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こんにちは。

ブログを書くためのネタを色々と考えていたところ、「北に行きたいな~」とふと思い立ったため、お酒のネタにするか旅のネタにするか悩んだ挙句、旅のネタにすることに決めた、わしふぁんです。

ここ数年、旅らしい旅にでることが出来ていないのですが…、かつて自分が良く利用していたJRのきっぷ「北海道&東日本パス」の魅力を紹介しようと思います。

コスパは抜群ですが、タイパとは全く逆を行くきっぷです。

「北海道&東日本パス」とは?

JR北海道、JR東日本、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線及び北越急行線の普通列車の自由席が、7日間乗り放題になる「特別企画乗車券」です。

いきなり鉄道会社の名前を羅列されてもわかりにくい部分がありますので、ざっくりと説明しますと、関東甲信越・東北・北海道までの大体の普通電車(私鉄除く)であれば7日間乗り放題となるきっぷです。

こうした「特別企画乗車券」で有名なものとして全国のJR普通列車が5日乗り放題となる「青春18きっぷ」がありますが、関東甲信越・東北・北海道に特化していているのが「北海道&東日本パス」となります。1週間丸々、乗り放題というのが最大の魅力です。

そんな「北海道&東日本パス」ですが、値段は11,330円(小児は半額の5,660円)です。※2023年時点

ここまで聞くと結構お得な印象を受けるかと思いますが、年中発売されているわけではなく、発売・利用期間が春・夏・冬の特定の期間に限定されています。

2023年の夏季は2023年 7月 1日~2023年 9月30日です。
学生さんの夏休みに合わせる形で利用期間が決まっています。

「時間はあるけれども、お金はあまりないな……」という方にはおすすめの切符です。

「北海道&東日本パス」で旅をする場合のスケジュール

7日間、関東から北海道までどこでも行けるというのが「北海道&東日本パス」の魅力ですが、では、1日でどれほどまで遠くに行くことができるのでしょうか。

例えば、東京から青森まで行く場合の簡単なスケジュールを立ててみましょう。

・1日目

東京駅を9時に出発

仙台駅に17時に到着

・2日目

仙台駅を8時に出発

青森駅に17時に到着

ざっくりとですが、2日かけていくとこのようなスケジュール感となります。

ただしこちらのスケジュールは途中下車などをせずに移動した場合となるため、食事や休憩などは考慮がされていません。そのため、3日ほどに日程を分けるのも良いかもしれません。

ちなみに東京駅を朝4時45分の電車に乗ってひたすら乗り換えを繰り返せば、1日で22時18分に青森には到着します。列車の遅延などは一切考慮していないため非現実的なスケジュールにはなりますが、1日でこうした長距離移動も可能です。

青森と北海道を結ぶ青函トンネルは新幹線しか通っていないがどうするか

2016年に北海道新幹線が開業してから、青森と函館を結ぶ青函トンネルの区間では普通列車は現在1本も走っていません。
では、普通列車しか乗車することのできない「北海道&東日本パス」では本州から北海道に渡ることができないのでは?という疑問が沸いてきますが、新青森駅から新函館北斗駅の区間だけ「特定特急券」という切符を追加で購入すれば新幹線に乗車ができます。値段は3,930円で、移動時間はほぼ1時間ほどになります。

このほかに新幹線を利用せず青森から北海道に渡る手段として津軽海峡を渡るフェリー、津軽海峡フェリーか青函フェリーを使用する手段もありますが、駅からフェリー乗り場までかなり離れているため、徒歩だと現実的に厳しい面もでてきます。また、乗船時間は4時間ほどとなるため、ゆっくりとした移動になります。

お金を使って効率を取るか、時間を贅沢に使って船で移動するかは津軽海峡を越える時の永遠の課題です。

普通列車の移動が試される大地、北海道

北海道は圧倒的な車社会であり、列車を利用する場合においても普通列車ではなく特急に乗車するケースが多いです。そのため、普通列車での移動は待ち時間との闘いになります。
乗り換えで1時間待つことはザラで、数時間待ちといったケースもあります。
そんな時には途中下車をして周辺をぶらりとするのがおすすめです。

私の以前の旅の経験では…、

以前訪れた、かにめしで有名な長万部駅は、乗り換えで2時間待ちになったことがありましたが、駅近くの温泉で身体を休めたり、徒歩5分ほどで海岸まで移動ができたりします。
いかにもな観光地といった雰囲気ではなく、静かに旅人を迎え入れてくれている雰囲気が素敵な町です。

また、道内では普通列車であるのにも関わらず、停車しない秘境駅もあったりします。
すでに廃駅となってしまいましたが、最北端の稚内に近い「南下沼駅」という無人駅で下車をした際に、次の列車が来るまで数時間待ちという状況になり、周辺になにもなくサロベツ原野が一面に広がっている状況で途方にくれたこともありました…笑

「北海道&東日本パス」の旅は一体何が楽しいのか

この北海道&東日本パスの旅は10年以上前によく行っていたため、最近は全くしていませんが、当時から「一体何が楽しいのか」と聞かれることが多くありました。そこで今回、色々と理由を改めて考えてみました。

① とにかく安く遠くに行ける

「東京から北海道にいきたい」と思い立った場合、新幹線に乗車すれば函館まで4時間で到着します。飛行機の場合は羽田から新千歳空港まで1時間半です。
その何倍もの時間はかかるものの、「北海道&東日本パス」を使用すれば、1万円と少しで東京から北海道まで行くことができて、スケジュールを上手く組みさえすれば7日間で往復することもできます。移動に時間はかかるもののその分旅費が浮くのでその分観光やグルメにお金を使うこともできます。

② 計画の立て方が身に着く

「北海道&東日本パスを使ったから」という直接の理由にはなりませんが、普通列車の旅をする場合、列車の乗車計画や宿泊地の予約、観光地の下調べ、旅の予算の検討など、事前に調べておくべきことがたくさんあります。逆に「7日間乗り放題だから行き当たりばったりも良いだろう」という考え方の上で旅をすると新たな発見や出会いがあって楽しめるのもこの切符の魅力の1つです。

③ 時間を贅沢に使える
「北海道&東日本パス」の旅は、いわゆる「タイムパフォーマンス」とは全く逆の行動をとる旅にはなりますが、時間をたくさんに使うということも、1つの贅沢になると思います。何時間も列車に揺られていると、街が見えたと思ったら田んぼが見え、海や川が目の前に広がったり、天気もめまぐるしく変わったりしていきます。関東から東北に移動するにしたがい、列車内で話されている言葉も徐々に方言が混じってきたり、その方言がまた変化したりして、旅情を感じることができます。

まとめ

「北海道&東日本パス」の話から普通の旅の話に変わってしまいましたが、この切符を使用した旅の魅力は伝わりましたでしょうか。これから夏がやってきますが、数年ぶりに遠く一人旅にでたいと思っている今日この頃のわしふぁんでした。

この記事を書いた人

わしふぁん

入社年2018年

出身地埼玉県

業務内容コンサル

特技・趣味カメラ

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