2023.10.17
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design
Design vs. Art
みなさん、こんにちは。
突然ですがあなたは、「デザイン」と「アート」の違いについて、一言で表現することができますか?
世間一般的には「芸術」の領域でひとくくりにされがちな両者。
でも、この2つの単語は似て非なるものであり、明確な違いが存在します。
では、その違いは具体的に何なのでしょうか?
What is “Design”?
まずはじめに、「デザイン」は実用性と機能性が重要です。何かしらの目的を果たすために計画的かつ構造的なプロセスが含まれます。
デザインは通常、製品、ウェブサイト、広告などの制作に関連しており、ユーザーの利便性やビジュアルな要素を最適化することが目的です。
言い換えれば、デザインは何かしらの課題に対する解決策を提供する手段と言えるでしょう。
What is “Art”?
一方で、「アート」は主に表現と感性に焦点を当てます。
アーティストは自分の感情やアイデンティティを表現することが重要であり、具体的な目的や機能性は二の次です。
アートは観客に深い感情や思索を呼び起こすことがあり、時には直感的で理性を超えたものとして捉えられます。
You mean ……?
要するに、デザインは課題解決と機能性を重視し、アートは表現と感性を追求するものなのです。
ただし、これは厳密な境界線ではなく、時にはデザインとアートが交わり合うこともあります。
例えば、美しいデザインがアート的な要素を含むことがあり、逆もまた然りです。
ここで、最初の質問に立ち返ります。「デザイン」と「アート」の違いについて、一言で表現することができますか?
私はこれに対して、ひとつの解を持っています。
「『アート』で人が死ぬことはないが、『デザイン』では人が死ぬ」です。
Why?
実は上記の解は、私が大学時代にデザインを学んでいたときに、教授から教えられた言葉です。10年以上経った今でも、その言葉は胸に残り続けています。
例えば、誰かが壁に落書きをしたとしましょう。それは紛れもなくアートです。その人の感性によって描かれたものですから。
それを見て、誰かが命を落とすでしょうか?
(悪魔的な絵が描かかれているなどのとんでもない例外を除いたとして)通常は、あり得ません。
一方で例えば、誰かが新しい道路標識をデザインしたとします。
その標識を見た、100人中99人の人は、その標識の意味を正しく理解しました。
しかし、1人だけは、その意味を理解できずに、交通事故を起こして命を落としました。
これがアートとの明確な違いです。
デザインの世界では、それを利用するすべての人に、正しい情報が伝わらなければなりません。
たったひとりであっても、間違って認識するようなことがあってはいけないのです。
Finaly,
上記の話は、プロダクトデザインの領域に限ったことではなく、私たちが担う Web の世界でも同じことが言えるはずです。
すべてのユーザーにとって、使いやすく、正しい情報が提供され、不幸にさせないこと。
これはデザイナーだけではなく、エンジニアやライター、マーケターについても同じ責務を負っています。
ぜひ、そのことを媒体に関わる全員が意識して、業務を遂行していきたいですね。
デザインとアート、どちらも独自の価値があり、その違いを理解することで、より深い領域を探索できます。
みなさんも日常生活の中で、デザインとアートの違いを感じ取ってみてください。
それでは、次回もお楽しみに。