
こんにちは!
クリエイティブ事業部デザイナーのsyuです。
さっそくですが、画像などのデザイン制作における、簡単なレイアウトバランスの取り方…ご存知ですか?
あれこれ配置を変えてみても、なーんかしっくりこない、なーんかバランス悪く感じてしまう…など、「なんか」なところで困ったり悩んだりすることって少なくないと思います。
今回はそんな悩みがもしかしたら簡単に解決できるかも…な、すぐに使えるデザインのテクニックである、「三分割法」というものを紹介します!
デザインの基本「三分割法」とは?
カンタンなのに効果的なレイアウトテクニック
デザインにおいて、”見やすさ”や”バランスの良さ”はとても重要な要素です。
その鍵を握るのがレイアウト。
中でも「三分割法(3分割法)」は、写真やWebデザイン、グラフィックデザインなど幅広い分野で活用されている、非常にベーシックでカンタン、かつ効果的なテクニックです。
三分割法とは?

三分割法とは、画面やキャンバスを縦横にそれぞれ3等分し、交差する4つのポイントに重要な要素を配置するという構図の考え方です。
カメラのファインダーでよく見かける、グリッド線を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません。
(スマホカメラでも、設定で出すことが出来ると思います!)
この法則を使うことで視線の流れが自然になり、安定感とダイナミックさの両方を演出できます。
特に、視覚的に目立たせたい要素をどこに置くか迷ったとき、このガイドラインが大きなヒントになります。
なぜ三分割が効果的なのか?
人の目は、画面のちょうど真ん中よりもやや外れた位置に自然と引き寄せられる傾向があります。
これは視覚心理学に基づいた現象で、「黄金比」や「フィボナッチ数列」に通じるバランス感覚が関係しているとかなんとか…。
中央に配置すると静的で安定した印象になりますが、あえて少しズラすことで躍動感や奥行き、視線の流れが生まれ、より印象的なデザインに仕上がります。

写真においてはそれだけでどことなくドラマチックに感じる雰囲気が出せたりして、「私…写真…上手くなったかも…?」と感じるかもしれません。
デザインへの応用・活用
ではデザイン制作のシーンではそれがどのように役立つのかというと、
【Webデザイン】
メインビジュアル(ヒーローイメージ)に使う写真やキャッチコピーを、三分割の交点に配置することで自然な視線誘導を実現。
【バナー広告】
注目させたい商品や文字を、交点やライン上に置くことで視認性アップを実現。
【ポスター・チラシ】
写真と文字のバランスがとりやすく、空白の使い方にも余裕が生まれる。
などなど、色々なもののデザイン制作で幅広く役立ちます。
実際に試してみよう
例えば、「人物写真がどーんと配置されていて、それでいてキャッチコピーやサブコピーもちゃんと見せたい」という理想を掲げて画像(またはメインビジュアル)を制作しようとしたとします。
それをこのように単純に配置すると…

…どうでしょうか。
「絶対にナシ!」というわけではないですし、人物写真は目立っているように見えますが、どうにも落ち着きが感じられず、冒頭で書いたような「なーんかしっくりこない」という感じになっていないでしょうか。
しかしここで三分割法を使ってみると…

はい綺麗!!
非常に落ち着きあるバランスになりました。
さらに、人物写真(ポイントとなる顔や手)・キャッチコピー・サブコピーがバランスよく配置され、それぞれがより効果的に立っているように見えませんか?
ちなみに実際に三分割のグリッドを重ねるとこんな感じです。

たったこれだけでかなり雰囲気が変わりましたね。
これが三分割法によるレイアウトです。
まとめ
三分割法は、シンプルながら非常に汎用性の高いデザイン手法です。
「何か物足りない」「どこに要素を置いたらいいか分からない」と感じたときは、基本に立ち返って三分割のグリッドを意識してみるといいかもしれません。
初心者にも扱いやすく、プロの現場でも多用されているこの法則を、ぜひ日々の制作に取り入れてみてください!
– 三分割法を使うときのポイント –
- ・重要な情報や視覚的重みのある要素を交点付近に配置
- ・ある程度空間の余白を活かす
- ・必ずしも”正確に”三分割する必要はなく、あくまでガイドラインとして柔軟に使う