
Looker Studio とは
Web業界の方にとっては今更かもしれませんが、
Looker Studio とは、言わずと知れた Google が提供する GA4 や BigOuery など様々なデータを可視化・分析できるBIツールです。
しかも、無料で使えちまうんだ!
使い方などは世の中にわかりやすい記事が沢山ありますので、今回は Looker Studio 利用するうえでの注意点を紹介したいと思います。
関数についての注意すべきこと
Looker Studio では接続したデータを元にした分析を行うため、計算フィールドの数式内で使用できる様々な関数が用意されています。
参考:Looker Studio ガイド>関数リスト
SUM など簡単なものは問題ないと思いますが、
関数によってガイドの説明と実際の挙動が異なる場合があります。
例:LOG 関数
詳細説明ページでは下記のように記載されています。
オイラー数 e を底とする数値の対数を返します。
https://cloud.google.com/looker/docs/studio/log?visit_id=638738027033541989-593096268&rd=1&hl=ja
ただし、関数リストページの説明では下記のように記載されています。
2 を底とする X の対数を返します。
https://cloud.google.com/looker/docs/studio/function-list?hl=ja
この時点で異なる説明になっているので混乱しますね……
では、実際どうなるかを試してみました。
※LOG 関数の詳細説明ページの例にある「LOG(128)」で試してみます。
Example formula | Input | Output |
---|---|---|
LOG(My field) | 128 | 4.852030264 |
GA4で試してみた
GA4データを接続したLooker studio の計算フィールドで下記のように入力。

いざ出力。
※ディメンション・指標の両方に設定してみます。

「4.852030264」ではなく「7」が出力されたということは、オイラー数 e を底とする対数ではなく、2を底とする対数が返されました。
「詳細説明ページの説明が間違っていて、関数リストの説明が正しい」と言えそうです。
しかし、実は違うんです。
スプレッドシートで試してみた
次に、スプレッドシートのデータを接続したLooker studio の計算フィールドで同じように入力。

そして、出力。

「4.85…」とオイラー数 e を底とする対数が返されました。
今度は「詳細説明ページの説明が正しくて、関数リストの説明が間違い」となりました。
ですので、
「詳細説明ページの説明が正しい場合もあるし間違っている場合もある。関数リストの説明もまた同様。」
が正しいです。
まとめ
おい Google!どっちなんだい!?
と言いたくなりますが、こんな高機能なツールが「無料」で使えることに感謝しましょう。
なぜ、異なる値が返されるか不明ですが、
データソースによって関数の戻り値が異なる場合がある。
と覚えてご利用ください。
では、また。