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2025.01.30

Looker Studioについて

テクログ

Looker Studio とは

Web業界の方にとっては今更かもしれませんが、

Looker Studio とは、言わずと知れた Google が提供する GA4 や BigOuery など様々なデータを可視化・分析できるBIツールです。

しかも、無料で使えちまうんだ!

使い方などは世の中にわかりやすい記事が沢山ありますので、今回は Looker Studio 利用するうえでの注意点を紹介したいと思います。

関数についての注意すべきこと

Looker Studio では接続したデータを元にした分析を行うため、計算フィールドの数式内で使用できる様々な関数が用意されています。

参考:Looker Studio ガイド>関数リスト

https://cloud.google.com/looker/docs/studio/function-list?hl=ja

SUM など簡単なものは問題ないと思いますが、

関数によってガイドの説明と実際の挙動が異なる場合があります。

例:LOG 関数

詳細説明ページでは下記のように記載されています。

オイラー数 e を底とする数値の対数を返します。

https://cloud.google.com/looker/docs/studio/log?visit_id=638738027033541989-593096268&rd=1&hl=ja

ただし、関数リストページの説明では下記のように記載されています。

2 を底とする X の対数を返します。

https://cloud.google.com/looker/docs/studio/function-list?hl=ja

この時点で異なる説明になっているので混乱しますね……

では、実際どうなるかを試してみました。

※LOG 関数の詳細説明ページの例にある「LOG(128)」で試してみます。

Example formulaInputOutput
LOG(My field)1284.852030264

GA4で試してみた

GA4データを接続したLooker studio の計算フィールドで下記のように入力。

いざ出力。

※ディメンション・指標の両方に設定してみます。

「4.852030264」ではなく「7」が出力されたということは、オイラー数 e を底とする対数ではなく、2を底とする対数が返されました。

「詳細説明ページの説明が間違っていて、関数リストの説明が正しい」と言えそうです。

しかし、実は違うんです。

スプレッドシートで試してみた

次に、スプレッドシートのデータを接続したLooker studio の計算フィールドで同じように入力。

そして、出力。

「4.85…」とオイラー数 e を底とする対数が返されました。

今度は「詳細説明ページの説明が正しくて、関数リストの説明が間違い」となりました。

ですので、

「詳細説明ページの説明が正しい場合もあるし間違っている場合もある。関数リストの説明もまた同様。」

が正しいです。

まとめ

おい Google!どっちなんだい!?

と言いたくなりますが、こんな高機能なツールが「無料」で使えることに感謝しましょう。

なぜ、異なる値が返されるか不明ですが、

データソースによって関数の戻り値が異なる場合がある。

と覚えてご利用ください。

では、また。

この記事を書いた人

TMK

入社年
2015年
出身地
沖縄
業務内容
Webマーケティング
特技・趣味
ひきこもり、時間の無駄使い

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