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2021.11.26

JSTQB認定テスト技術者資格Foundation Level合格体験記

テクログdevelopment

こんにちはきっちーです。

8月にJSTQB認定テスト技術者資格Foundation Levelというものを受けてきました。この試験はソフトウェアテストに携わる人全てを対象にしたものです。

■第1章:テストの基礎

・テストに関連する基本的な原則、テストが必要な理由、テスト目的、テストを成功させるための原則を学習する。

・テストプロセス、主要な活動、作業成果物について理解する。

■第2章:ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテスト

・ソフトウェア開発ライフサイクルのすべての段階にテストが組み込まれることを学習する。

・さまざまなテストレベル、テストタイプ、メンテナンステストで作業する際の影響度分析について学習する。

■第3章:静的テスト

・静的解析やレビュー(非形式的レビュー、ウォークスルー、テクニカルレビュー、インスペクション)など、さまざまな静的テスト技法を学習する。

・作業成果物の欠陥を検出するために、レビュー技法の適用方法を学習する。

■第4章:テスト技法

・ソフトウェア作業成果物からテストケースを導出するためにテスト技法の適用方法を学習する。

・ブラックボックス、ホワイトボックス、経験ベースのテストをカバーする。

■第5章:テストマネジメント

・テストマネジメントは、特にリスクベースドテスト、テスト実行、欠陥の報告と対応に関して、テスト担当者がテストマネージャーと一緒に作業できることをカバーする。

・テストで文書化するさまざまな作業成果物(テスト計画やレポートなど)を学習する。

・欠陥を明確で理解しやすく報告する方法を学習する。

■第6章:テスト支援ツール

・ツールの分類、ツールに付随するリスクとメリット、ツールの選択と導入を行う際の考慮事項を学習する。

http://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_Overview__Version2018.J01.pdf

試験結果が届くまで期間が空きましたが、無事合格出来ました。今回はJSTQB認定テスト技術者資格Foundation Levelを受けようと思った理由、勉強方法、試験を受けてみての感想を書いていきます。

受験理由

  • ソフトウェアテストに関する一般的な知識の習得
  • テストスキルの向上

私が受験した理由は主に上記2点です。

現在私は開発課に所属しておりますが、こちらの記事で書いた通り以前私はQAチームに所属していました。QAチームに所属していた時の私は複数のプロジェクトのテストに入っていました。時には仕様理解の浅いプロジェクトのテストに入ることもあり「効率的なテストを実施したりバグを出すにはどうしたら良いか」ということを考えることが多々ありました。そして入社してからQAチームにはそれなりの期間在籍していましたが、テストについてOJTで学べる内容や私自身の成長に限界を感じていました。

何か体系的に学べるものはないかなーと調べていた時に出てきたのがJSTQB認定テスト技術者資格でした。

また私は「社外ではどのようにテストを行っているんだろう」と思いQA界隈の勉強会に参加していたのですが、参加していく中でテストに関する用語についてはJSTQBのシラバスに載っている意味を基準にして説明していることが分かりました。つまりJSTQBのシラバスに載っている意味を理解していないと話が嚙み合わなかったり認識の相違が生じる可能性がありました。

実務では正直意識しない部分です。仮に用語の意味が間違っていたとしても社内やチーム内で「〇〇は△△という意味」と共通の認識になっていれば問題ないことだからです。ですが社外ではそうはいきません。( 〇〇についてうちでは△△という意味で浸透しているけど他社では▲▲という意味で使われているのか)と思う場面に遭遇します。

そういったこともあり「JSTQB勉強しよう」「どうせ勉強するなら受験してみよう」と受験を決めました。

勉強方法

  • 公式テキストの読み込み
  • アプリで問題の傾向をつかむ
  • テスト技法の練習
  • ASTERの動画視聴

上記4点です。

シラバスに対応している下記の公式テキストを1周読み込みました。(公式テキストはシラバスより読み易いです)

読み込んだあとは試験までずっと「テス友」という試験対策アプリで問題を解いていました。

※アプリはコチラから https://www.qbook.jp/info-testomo/

アプリを使うことですき間時間にも勉強することが出来ました。間違えた問題をテキストに戻って読み直す勉強を繰り返していました。アプリにシラバスも付いていたのが嬉しかったです。

それから、こちらはたまにですが「ソフトウェアテスト技法練習帳」という本でテスト技法を使ったテストケースの切り方も練習しました。

そしてASTER(ソフトウェアテスト技術振興協会)のYoutube動画視聴もテストに関する知識理解の助けになりました。

ASTERオンラインセミナー第1回「テストの7原則」

試験を受けてみての感想

試験ギリギリまでアプリで勉強出来るかと思いきや、当日はアプリが重くなり開けなかったので(みんな使って勉強しているんだなと思いましたw)公式テキストで苦手な分野の最終チェックをしていました。

公式テキストやアプリに模擬問題がついていますが、本番試験はそれより少し難易度が高い印象でした。

Foundation Level試験は60分で40問の4択問題を解きます。(正答率65%の26問以上が合格ライン)

1問あたり1分強の時間配分となるので急いで解きつつ、考える問題は後回しにしてひたすらマークしていきました。見直しや考える問題を解く時間を考慮すると、急いで解いてちょうど良い感じでした。

境界値分析やデシジョンテーブルを利用した問題も出題されたので 「ソフトウェアテスト技法練習帳」 で練習しておいて良かったです!

終わりに

勉強時間の捻出だったりモチベーションの維持だったり、働きながらの資格試験勉強ってなかなか大変だと思っているのですが、私の場合は基本的にリモートワークということで通勤時間を勉強時間に充てることが出来ました。(リモートワークさせていただきコアテックにはとても感謝しています。)

また勉強を続けているうちに以前より確実に視野が広くなっているという実感があり、楽しく勉強を続けることができました。続けるうちに成長が分かってきてやる気が続くような筋トレみたいな感じですかね。

当初の目的であった「ソフトウェアテストに関する一般的な知識の習得」「テストスキルの向上」は今回の試験勉強を通じて達成出来たと感じています。少なくとも感覚でテストを行っていた頃よりは効率的に作業出来ています。

最初の方で書いた通り私は現在開発課に所属しておりますが、今回学んだ内容は開発の業務でも生かせる内容です。今後も引き続き自身のスキルアップ、アウトプットやナレッジ共有に努めていきます。

この記事を読んでくださっている方の中で、JSTQBについて気になった方がおりましたら、まずはシラバスを見てみるのをオススメします。ざっと目次だけでも見てみて分からない単語があればそこを読んでみると良いと思います。

今回はJSTQB認定テスト技術者資格Foundation Levelを受けようと思った理由、勉強方法、試験を受けてみての感想を書いてみました。また何か思ったことが出てきたら書きます。ではでは。

この記事を書いた人

きっちー

入社年2019年

出身地岩手県

業務内容QA

特技・趣味弦バス、畜産経営指導、介護施設・老人ホームボランティア、音楽フェス参加、プログラミング

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