2018.06.04
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REVIEW
レビュー

サイトリニューアルしましたね!
ということで、最近読んで面白かった本を紹介したいと思います。
近頃は蚊が出てきましたがちょっと前までは虫もほとんどいないし暑すぎないしで、連休や週末は庭のベンチでダラダラと読書できてました。乱読感があるけれど一応興味のある分野のものです!
脳のなかの幽霊
V・S・ラマチャンドラン
脳科学などの本でよく引用されてた本です。脳と体について著者が出会った患者の奇妙な症状を実例にわかりやすく解説されててなるほどなるほどと楽しく通読できます。常識とか普通とはなんだ?ということだと思います。
内容が若干重複しますが「脳のなかの天使」 http://amzn.asia/5bXW9ARもおもしろいです。
一四一七年、その一冊がすべてを変えた
スティーヴン グリーンブラット
『物の本質について』の著者ルクレティウスや宗教の腐敗などを軸に一冊の本から知る文明史です。切り口も言いたいことも好きです。全米図書賞、ピュリッツァー賞受賞らしいです。
リアリティのダンス
アレハンドロ・ホドロフスキー
ホドロフスキーのパワフルな自伝です。
映画「ホドロフスキーのDUNE」を見ればこの人の魅力がわかるはずです。イマジネーションの限界を押し広げる啓蒙活動を映画やサイコテラピーで実践している人です。全開でドバドバ出すけどかっこよく締めます。
映画「ホドロフスキーのDUNE」→映画「エンドレス・ポエトリー」→映画「リアリティのダンス」→この本→「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン」などを辿るのがいいと思います。
ゴダール 映画史(全)
ジャン=リュック ゴダール
口語文なのでゴダールの小難しい考え方が理解しやすかったです。映画で挫折しててもこれを読めばゴダールに興味が沸くはずです。少なくとも僕はそうでした。全然笑わない人らしいですがなかなか笑えます。
映画なら「ウィークエンド」「軽蔑」が好きです。
神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡
ジュリアン ジェインズ
デヴィッド・ボウイの愛読書100冊にも入っているとか。
ものすごく独特な意識や無意識の文明史です。良いとか悪いとか正しいとか間違っているとかではなく、かっこいい。という感じです。
「意識の進化的起源: カンブリア爆発で心は生まれた」http://amzn.asia/duGkIoW の意識についての仮説とは全然違う。
自然の家
フランク・ロイド・ライト
建築専門用語などもほとんど出てこないし、さっとライトの建築論が読めました。
住居と自然。生活するということ。など。
引越し先を探しているときなどに読むと選択基準が大きく変わりそうです。エコでいいです。
卵のように軽やかに: サティによるサティ
エリック・サティ
サティのことを思うとなぜか泣けます。題名もいいですね。
性の政治学
ケイト・ミレット
フェミニズム運動でバイブルのように扱われたケイト・ミレットの本です。長かったけど考えさせられることが多かった本です。
そもそもさ。っていうところの話です。
火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者
オリヴァー・サックス
レナードの朝の原作者としても有名なオリヴァー・サックスです。
「最後のヒッピー」「トゥレット症候群の外科医」「火星の人類学者」がとくに面白かったです。ちょっと偏ってるかな、とも感じる所もありましたがおすすめです!
芸術・無意識・脳―精神の深淵へ:世紀末ウィーンから現代まで
エリック・R・カンデル (
最近興味のある分野をまるっと包んである本でした。特に芸術についてはウィーン分離派あたり(クリムト・シーレ・ココシュカ)だったのでツボでした。そのへんを絡めてくれるので、脳の話についてもなんとかついて行けたり無理だったりを繰り返しました。良い本だと思います。高いけど。
以上です!