
皆さまこんにちは、さばと申します。
突然ですが、私の所属する部署にはフロントエンドのエンジニアが在籍しています。
その中に業界歴的にも年齢的にも大先輩のTという方がいらっしゃいます。
先日、T氏から「新人向けに作成したIT業界入門資料」の共有を受けました。
こちらは、”ブラウザの歴史”や”フロントエンド開発とは何か?”などの入門知識を
大変分かりやすく、かつコミカルに説明した資料で、改めてT氏の培ってきた知識の豊富さに感動しながら
ありがたい経典を熟読していました。
資料には「JavaScript」の説明なんかもあり、その中にこんな一文がありました。
Java と JavaScript の関係は、
インド と インドネシアぐらい関係ない
これは…
なんて分かりやすい例えでしょうか!
名前に同じ文字列を含むので、一見関連があるように感じますが、実際には何の関係もない。
そういうことが言いたいわけですね。
これなら「 Java 」も「 JavaScript 」も何も知らないという人でも容易にその違いを理解できます。
でも、ちょっと待てよ…
果たして本当にインドとインドネシアは何の関係もないのか…?
ということで調べてみました。
結果がこちら
◆インド(India)の語源
・「India」は、サンスクリット語の「シンドゥ(Sindhu)」という川の名前に由来します。
・古代ペルシャ人が「シンドゥ」を「ヒンドゥ」と発音し、そこから「Hindustan(ヒンドゥスターン)」などの形に変化。
・それがさらにギリシャ語で「インドス(Indos)」、ラテン語で「India」となりました。
・要するに、「インダス川の向こう側の土地」という意味です。
◆インドネシア(Indonesia)の語源
・「Indonesia」は、19世紀のヨーロッパ人によって作られた造語です。
・「Indo-(インド)」は「インド」、
・「-nesia」は「島々」を意味するギリシャ語「nesos(νησος)」に由来します。
・つまり「インドの島々」という意味です。
つまりまとめると、
インドは「インダス川の向こう側の土地」
インドネシアは「インドの島々」
関係あるじゃないか、インドとインドネシア!!!!!
うん、何事も鵜呑みにせずにしっかりその意味を確認することは大事ですね。
AI時代には不可欠な意識です。
しかしながら、実際にはこの二か国、文化、宗教、歴史あらゆる面で違いがあり、
語源に多少関連があったとしても「関係ない」と言って差し支えないでしょう。
大事なのは、資料を見た人の理解の助けになっているか、ということ。
そういった意味で、やはりこの例えは非常に分かりやすく秀逸であるといえるでしょう。
そんな素敵な資料の共有だけでなく、ブログのネタまで提供してくれたT氏に感謝を述べつつ、
今回のブログを締めたいと思います。
拙文にお付き合いいただき、ありがとうございました。