2023.03.14
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NOTE
雑記
他人は言うことを聞かないのが当たり前
皆さんは、スマホゲームをプレイしていますか?
私は、とある戦国を舞台にしたスマホゲームをここ数か月間プレイしています。そのゲームにおいては、60名からなるチームの盟主として頑張っています。
操作を駆使して戦うゲームですので、出社前や退勤後にまとまった時間を用意してプレイすることになります。また、毎日イベントが20時30分などの時間に行われるため、それにも半強制的に参加しなくてはいけません。スマホゲームの盟主(ギルドマスターとも呼ばれます)は、自分から率先してチームを引っ張る必要があり、非常にヘビーな立ち位置なのです。
ゲーム内で遭遇した経験をもとに、実際のチームビルディングにも役立つ話題を紹介します。まず、見出しにある通りですが、残念ながら他人は自分の言うことをほとんど聞いてくれません。これは自分が言葉でいくら伝えても、思った以上に伝わらないことを意味します。回数や熱量ではありません――基本的には、他人は言うことを聞かないのが当たり前だと思わなければいけないのです。
戦国を舞台にしたゲームですから、争いがあちこちで発生します。ただし、常に他の勢力と敵対しているわけではなく、同盟関係も生じてきます。お互いに利があるので組みましょう、ということです。
ところが、こうした同盟関係を快く思わないメンバーが生まれてきます。以前やられてたのに今さら仲良くするのは何事だ、ということです。いくら盟主が根気よく説明しても、聞く耳をもってくれません。それが原因で、他の仲間を引き連れて脱退なんていう事態もしばしば起こります。
チームを脱退されるたびに「裏切られた」と感じていては、メンタルが持ちません。かといって、自暴自棄の体で説明を放棄するようでは盟主として失格です。せっかく仲間になった相手ですので、丁寧にコミュニケーションを取らなければなりません。
自分はその前提として「人は自分の思い通りには操れないものだ=人は自分のいうことを聞かないのがデフォルトなのだ」と思うところから始めました。仮に、全員がすんなりと聞いてくれる前提に立っていると、思わぬ肩透かしを食らってしまうからです。
相手の考えを変えることは非常に難しいことですから、まずは自分の考えを「力を抜いた状態」に変えてから始めましょう、ということです。
大きなイベントで得られる達成感
メンタルに影響を与えるほどのスマホゲーですが、何が楽しい瞬間なのでしょうか。そのひとつに大型イベントでチームが優勝した瞬間が挙げられます。普段はあまりしゃべらないチームメンバーも、チームでの勝利には心が動くようで、チャットがにぎわいます。ゲームとはいえ、団体スポーツと同様に大きな達成感が得られるようです。
ただし、そんな一体感/連帯感も長くは続きません。次の試合で大敗してしまうと腐るメンバーも出てきます。日々、戦略や方針をアップデートし、みんなの満足度を向上させなければなりません。
ゲーム内の集まりとはいえ、そこにはビジネスに通じる「チームビルディング」のエッセンスが詰まっているのです。
ゲーム内における「アメと鞭」
ゲーム内ではいわゆる「アメと鞭」はあるのでしょうか?それは確かに存在します。たとえば、チーム内の役職設定は、リアル社会と同様に機能します。重要なポジションを任命すると、やる気が向上し明確に発言機会が増えることが確認できます。一方で、役職を解除するとそれがきっかけでゲームへのモチベーションが低下することもあります。そうした事象を意識しながら、チームを盛り上げていくさまは「チームビルディング」に他なりません。
ゲームで得た「チームビルディング」の知見
そんなスマホゲームの世界のチームビルディングですが、いくつもの解散したチームを見ていて気が付いたことがあります。それは、「リーダー(盟主)だけが奮闘しても失敗する」ということです。
リーダーが海外の方で、ほぼ独裁的なチームを見かけました。そうしたチームは長続きせず、リーダーがログインしなくなるタイミングで崩壊していました。
反対に長続きしている勢力に共通するのが「リーダー以外にも何名かのサブリーダーがいる」ということです。何名かの協力者がいると、発言も力を帯びてきますし、チーム全体が盛り上がっていくものです。
大きな組織を運営するためには、やはり複数名での協力が必要なのですね。
スマホゲームという縮図においても、実際のチームビルディングの考え方「リーダーとフォロワーの連携」が必要ということでした。ご参考まで。