最近、AIと会話しながら、自分の「好み」について考えています。
AIというと、調べものをしたり文章を書いてもらったりする使い方が多いと思いますが、最近はもっと曖昧なことを話すのが面白いと感じています。
たとえば、
「このお酒は好きだったけど、こっちはいまいちだった」
「この香りは好きだけど、少し鋭く感じる」
「この小説は面白かったけど、同じ作者の別の作品にはあまり入り込めなかった」
といった、自分でも理由をうまく説明できない感覚です。
こういう話をAIにすると、
「苦味より後味の軽さを重視しているのでは」
「木の香りが好きというより、甘さ控えめで落ち着いた香りが好きなのでは」
「暗い話が苦手で、明るい物語が好みなのでは」
というように、いくつか候補を出してくれます。
そこで面白いのは、AIの答えそのものよりも、
「それは違う」
「そこはかなり近い」
「言われてみると、たしかにそうかも」
と自分が反応することです。
たとえば香りについても、最初は単純に「木の香りが好き」だと思っていました。
でも話していくうちに、木の香りなら何でもいいわけではなくて、甘すぎないもの、鋭すぎないもの、少し乾いた感じのものが好きらしい、とだんだん分かってきました。
また、小説についても、
心理描写は細かい方がいい。文章は淡々としている方が好きなのかもしれない。
ただし物語にはある程度の動きがほしい。
作品が暗いか明るいかより、登場人物の感情に自然に入っていけるかの方が重要らしい。
自分でも意識していなかった基準が見えてきます。
AIに好みを決めてもらっているというより、AIが出してきた言葉を見ながら、自分の感覚を確認している感じです。
言葉にしていくことで、自分があまり理解できていなかった自分自身の感性や好みの輪郭が少しずつわかってきました。