2026.05.21
今から遡ること2025年4月。
子供が「ドコノコノキノコ」という、「きのこの歌」に興味を持ったことをきっかけに、我が家ではきのこだらけの生活、菌活が始まりました。
菌活のきっかけは「タマゴタケ」

子供が最初に興味を持ったきのこ、それは「タマゴタケ」です。
昨年夏、高尾山にハイキングをした際に出会うことができました。見た目のビジュアルが一度見たら忘れられないぐらいインパクトがありますが、食べられる美味しいきのこ、食用菌です。
このタマゴタケは、一般的には栽培が難しい「菌根菌」という種類のきのこのため、野生でしか生えていません。
普段わたしたちが食べているきのこは、人工的に栽培されたものが大半で「腐生菌」という種類になります。
おがくずや米ぬかを混ぜた「菌床」と呼ばれる培地で栽培をすることが多いです。
ブナシメジを買った時に、きのこの石づきに粉のようなものが付いていることがあると思いますが、アレが菌床の残りクズとなります。
話が脱線してしまいましたが、野生のきのこを食べるという行為は、毒キノコにあたってしまう可能性をはらんでいます。
そのため、自分で採取したきのこを食べるのはとても怖くてできたものではありませんし、
高尾山で見かけた際もあくまでみるだけに留めました。(そもそも高尾山は動植物や菌類の採取が禁止されています)
しかしながらどんな味なのか気になるところ。
そこで、山梨県にあるとある有名なきのこを販売している店で「タマゴタケ」が売っていると聞いて、実際に入手して食べてみました。

初めてだったのでシンプルにバター焼きにしましたが、旨味が口の中に広がりました。
どんな味なのか伝えるのが難しい味ですが、今までに食べたことのない、高級な味がします。
例えるなら、甘く濃厚なチーズのような感じで、ナメコのようにとろりとした食感でありながらも、繊維質があるといった感じでしょうか。
きのこというと、スーパーなどで販売されている「シイタケ」「エリンギ」「ブナシメジ」などが一般的ですが、
この「タマゴタケ」は衝撃的な味でした。
ちなみに名前の通り、卵との相性も抜群で、カルボナーラ等のパスタに入れると絶品です。
きのこの菌活は写真を撮ることも菌活?
そもそも菌活というのは、「きのこや発酵食品など、健康に良い菌を食事に取り入れること」を指すようですが、
道端や公園、ちょっとしたハイキングなどできのこを見つけて写真に収めることも
個人的には「菌活」の一種なのではと考えています。
去年から今年までにかけて見つけて撮影したきのこを、一部紹介します。全部iPhoneで撮影しました。通常のカメラと違って気軽にローアングルで撮れるのはスマホの良い所です。
※注意:きのこの種類の判別、いわゆる同定に関しては専門家ではないため、誤っている可能性があります
アミガサタケ

ヨーロッパで愛されているきのこで、フランス語で「モリーユ」です。このアミガサタケは黄色い種類となりますが、黒いアミガサタケもあります。
日本では春になると、サクラの木やイチョウの木の下に生えます。都内の某公園で見つけました。
アミガサタケは、主に乾燥された状態で売っていることが多く、非常に美味しいキノコですが、ゆでる際にジロミトリンという毒成分が微量に気化されます。調理の際はしっかり換気をしつつ、一度茹でてその茹で汁を捨てる(茹でこぼす)とより安全に美味しく食べられます。
ツチグリ

見た目がきのこにはなかなか見えないですが、立派なきのこの仲間です。
ツチグリも色々種類があるため、上記の写真が何のツチグリなのか、厳密な種類の同定は不明ですが、太陽みたいな形をしていてかわいいです。
ちなみに、福島県では「マメダンゴ」と呼ばれていて幼菌(子供の状態のきのこ)が食べられているそうです。
ハルシメジ

その名の通り、春になるとウメの木の下に生えてくるきのこです。薄っすらとピンク色をしていますが、これはウメの木の下に生えてくるきのこの場合はこうした色のようです。違う種類の木に生えるハルシメジもあり、そちらは茶色っぽい色をしているそうです。
キクラゲ

タンメンや博多ラーメンに入っていることでお馴染みのキクラゲもきのこの仲間です。よく食用にされているのはアラゲキクラゲという種類のようです。比較的栽培が簡単なので、とあるタクシー会社がコロナ禍の危機をキクラゲの栽培と販売で乗り切ったというエピソードもあります。
マツオウジ?

松の木の切株に生えていたこのきのこは、恐らくマツオウジだと思うのですが、同定にちょっと自信がないため「?」としています。傘の直径が20cmほどと大型で、こちらも都内の公園に生えていたのでかなり驚きました。ちなみにこのマツオウジは、かつては食用とされていましたが、人によっては中毒を起こすので注意が必要なきのこです。
ナカグロモリノカサ?

秋の森で見つけたこのきのこで、後ろにもいくつか生えていますが、こちらも同定が難しく、恐らくナカグロモリノカサだと思いますが「?」をつけています。ナカグロモリノカサには毒があるため食べられないのですが、白いきのこは1つ食べるだけで致命傷となるドクツルタケをはじめ、危険なきのこが多いので、基本的には手を出さないのが良いと思います。白いきのこがどうしても食べたい場合は、ブナピーがおすすめです。
テングタケの仲間

まるでハンバーガーのような見た目をしているこのきのこは、おそらくテングタケの仲間です。毒きのことして有名なのは「ベニテングダケ」ですが、そちらの仲間になります。見た目からして絶対に美味しくなさそうに見えますが、イボテン酸という成分が非常に旨みがあって美味しいらしいです。ただし、食べると最悪死に至る可能性もあるため、テングタケ科のきのこは基本的には食べない方がよいと思います。
ちなみに、冒頭で紹介した「タマゴタケ」もテングタケ科になります。見た目が明らかに違うので見分けやすいですが、販売されているものを購入するのが安全です。
ナラタケの仲間

広葉樹の枯れ木に生えるきのこです。見出しでは「ナラタケの仲間」と記載していますが、この種類のキノコはとにかく多いです。このナラタケの仲間である「オニナラタケ」は世界最大の生物と呼ばれており、東京ドーム600個分にもなるとのことです。きのこそのものの大きさがそのサイズ、というわけではなく、きのこの下の土の中に埋まっている菌糸の大きさが東京ドーム600個分、とのことです。
ハナイグチ(おまけ)

こちらは「ハナイグチ」と呼ばれるきのこです。去年の社員旅行が北海道で、自由に行動できる時間があったため、「きのこ王国」という道の駅のような場所で購入しました。写真のパッケージには「落葉」と書いてありますが、北海道や秋田県での地方名が「落葉(ラクヨウ)」、長野県では「ジゴボウ」、石川県で「イクチ」など、地域によって呼び方が変わる面白いきのこです。なめこのように若干のぬめりがあるきのこですが、てんぷらにして食べると美味しいきのこです。
最強の菌活は、雲南きのこ鍋!?
きのこで有名な産地は、中国にある雲南省です。現地では「雲南きのこ鍋」という鍋が非常に有名で、鶏がらベースの出汁に、とにかくたくさんの種類の天然きのこを入れたスープとなります。この記事で紹介したアミガサタケやタマゴタケも場合によっては入るそうです。

雲南きのこ鍋っぽい鍋を作ってみた
私は本物の雲南きのこ鍋を食べたことはないのですが、スーパーで売っているきのこでも似たようなことは出来るのではないか?と思い、菌活の一環で以下のように色々なきのこを購入して、雲南きのこ鍋っぽい鍋をつくってみることにしました。

入れたきのこは、シイタケ、ヤマブシタケ、柿の木茸、黒アワビ茸、マイタケ、マッシュルーム、霜降りヒラタケ、ブナシメジ、ハタケシメジ、エリンギ、マツタケ、ハナビラタケ、キクラゲの合計13種類です。スーパーと、ちょっと良い野菜を売っている青果店で購入しました。
ヤマブシタケ 、柿の木茸、黒アワビ茸、ハタケシメジ、マツタケあたりは入手難易度が少々高めです。
このきのこ達を、鶏ガラ・ネギ・ショウガを1時間ほど煮込んだスープに投入します。

見た目が…魔女のスープ感がすごいのですが、濃厚な出汁が出ています。きのこにはアミノ酸系の「グルタミン酸」と核酸系の「グアニル酸」が含まれているのですが、これだけきのこが入っていると、まるで旨味成分の海です。
なお、スープを投入する際の注意事項が1点あり、きのこは60-70度で最も旨味が引き出されます。そのため、グラグラと煮立っているスープにきのこを投入すると旨味が出にくくなるため、鶏がらスープを作成して少し冷ましてからきのこを投入すると、旨味がかなり出ます。
これだけ旨味が出ていると味付けは塩だけでも十分すぎるほど美味しいのですが、味変でごま油、七味唐辛子、おろしニンニクなどを入れるとより味に深みがでます。
きのこはもちろん美味しいのですが、スープが一度飲んだら忘れられない味でした。
いつか、本場中国雲南省の雲南きのこ鍋を食べてみるのが1つの目標です。
まとめ
以上、過去1年間の菌活の記録でした。
子供がきのこの歌に興味を持ったことがきっかけではありましたが、いまや自分の方がきのこに夢中になっています笑
アラフォーも折り返しとなる中で、新しい趣味が見つかると思いませんでしたが、食べても良し、観察しても良しのきのこに今後も注目していきたいと思います。