2022.10.06
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パンを焼くに至った経緯
2022年4月。妻が諸事情により自宅で安静にしなければならず、一切外出できない状況となったため、趣味のパン屋巡りができずにストレスを抱えておりました。
パン屋は徒歩圏内にいくつもあるというのに、外出ができないとは…これは由々しき事態。そこで私は思い付きました。
「パンがなければ、焼けばいいじゃない」
どんなパンが欲しいか要望を聞き、パン屋に行き代わりに買ってくるぐらいなら、「いっそのこと自分で作ってしまった方が好きなパンが食べられるのでは?」「さらに、焼きたてのパンが食べられるのでは?」
そう思い立ち、作ってみることにしました。まず調べたのは、必要な材料と道具です。
パン作りに必要な材料
非常に偶然ですが、家にはパン作りに必要な以下の材料がありました。
- ・小麦粉
- ・牛乳(水でもOK)
- ・バター
- ・ドライイースト
- ・砂糖
- ・塩
ドライイースト以外の材料は、たいていの家にはあるのではないでしょうか。
ちなみに使用する小麦粉は強力粉だとモッチリし、薄力粉だとサクッとします。
我が家は強力粉と薄力粉を1対1の割合で入れる形に落ち着いています。
※強力粉が高いからという理由もありますが…
パン作りに必要な道具
次に、道具を調べてみました。
- ・大き目のまな板
- ・大き目のボウル
- ・スケッパー
- ・電子レンジ(オーブン機能付き)
スケッパーは100均で売っているので買った方が作業がしやすいですが、なかったらナイフでも全然OKです。
これだけの材料と道具があれば焼きたてのパンは意外や意外、簡単にできるのです。
基本のちぎりパンなら簡単
しかし、肝心のパンをこねる作業はこれまで全くやったことがありません。
果たして自分でパンなど作ることができるのか…?
初心者でもできそうなレシピを探して、
チャレンジしたのはデリッシュキッチンの「基本のちぎりパン」というレシピでした。
結果からお見せしますと、
30代後半にして初めて作ったちぎりパンがこちらです。
形は均一ではありませんが、レシピ通りにやれば意外や意外、あっさりとできました。
参考にしたレシピは強力粉で作るパンでしたため非常にモッチリとした触感となり、パンが好きな妻も喜んでくれました。
ちぎりパンの大まかな工程としては以下の通りです。
①材料を混ぜてから10分こねて丸くする
②1時間発酵させる
③切り分けて形を整え10分待つ
④180度のオーブンで20分焼いて完成
もう少し細かく工程を分けて丁寧にやるともっと質の高いおいしいパンができますが、
ベースの工程はおおよそ上記となります。
作業がこまかくなればなるほどミスが増えたり時間を食ったりするので、シンプルに行くのが良いでしょう。
半年弱、パン作りをして見つけた3つのコツ
このようにして4月にパンを初めて作ってから、暇さえあればパン作りをしてきました。
成功例を上で出していますが、カチコチのパンが出来上がったり、黒焦げのパンができたりと失敗も数多くしました(笑)そして分かったコツが以下の3つです。
1.材料はきちんと計測して入れる
非常に当たり前のことになるのですが、パン作りに必要な材料をきちんと計測した通りに入れることが初めは大事です。我流であれもこれもやってみようとして、レシピから配合を下手に変えてしまうと、パンが固くなったり上手く焼けなくなったりします。「パンは生き物」とよく言われるのですが、ちょっと塩を入れすぎたり、温度が変わったりするだけで、完成度が全然変わります。そして材料の配分を間違えるとカチコチのパンができたり、生地がまとまらなくなったりして失敗します(笑)
2.小麦粉に対する水分は少しずつ足していく
小麦粉が300グラムだとした場合、水や牛乳といった水分は小麦粉に対して60-70%ほど、すなわち180-210mlの量を入れることが多いのですが、この加減が難しく、パンをこねる際に果たしてまとまるのかどうか非常に不安になります(笑)
なぜならば、最初に材料を入れた時点では比較的生地がベチャベチャになることが多いからです。そのため、レシピ通りに材料を入れてつくることは大切ですが、水や牛乳、卵といった水分にあたる材料は少しずつ様子を見て入れていくのがおすすめです。水分を入れすぎてしまった場合は小麦粉を足して調整とになりますが、ほかの材料とのバランスが変わってしまいます。
3.生地の発酵は気長に待つ
生地をこねてから発酵させて生地がふくらむまで、1時間以上待つことが多いです。早く焼きたい気持ちをグッと我慢して他の作業を行うのが良いでしょう。例えば、パン作りは洗い物が非常に多くなるので、発酵する間に洗い物をしたり、パンに乗せる具材の準備をしたり、お酒を飲んだりするのがおすすめです。
以上、「パンがなければ、焼けばいいじゃない」と思い付いたことをきっかけにパン作りに夢中になっているわしふぁんでした。
余談となりますが、18世紀のフランス王妃・マリーアントワネットが、飢饉で苦しむ民衆に向けて言ったとされる「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない」ですが、この言葉は本人が発したわけではない説が濃厚とのことです。