2013.05.07
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答えのない、泥沼にハマるときはとことんハマるお仕事のwebデザイン。
アルバイト時代を含めwebデザインを仕事にしてから4年程、まだまだ半人前ではございますが、先輩方から色々と吸収させていただきました。
画像作成の際、「光と影」に気をつけたらちょっとは素人を脱出したんではないか?と感じたので、光と影について書かせて頂きます。
※あくまで主観ですので、万人が共感するものではないことをご了承下さい。
ドロップシャドウ
Photoshopレイヤーエフェクトでドロップシャドウをかける際のお話。
初めてPhotoshopを触った頃は、オブジェクトに影がつくこと、ただそれだけで大歓喜でした。
そんな私は、それはそれは濃いシャドウをつけてました。
しかしバイト先の先輩に言われたんです。
「そんな濃い影はこの世に存在しない!見ろ、このティッシュボックスの陰を!」
と、鼻炎の先輩はティッシュボックスを浮かせて説明してきます。
何を言ってるんだこのオッサンはと私は思ってました。
しかし何度も言われた生活の中で、影をよく観察するようになりました。
そして私もとうとう辿り着いたわけです。
「白黒2諧調以外で影が光を潰すことは不可能」
だということに。。。
Photoshopのドロップシャドウ初期値がこちら。
テキストにそのまま適応するとこんな具合になります。
光を手に入れた私にはこれでは濃すぎます。
なので、私の場合は
をカスタム初期値として設定しています。
※描画モードを通常にしてるのは、透過PNG等でそのオブジェクトを書き出したときに正常に出力される為です。
いかがでしょう?なんか自然じゃないですか?
あるかないかわからないくらいのシャドウを使うことでちょっとだけ上級者感を味わえます。
と言ってもサイズ感や全体の色味、背景、周りのデザインによって馴染む馴染まないがありますので、結局のところセンスなんだと思います。
光と影
作った画。それが室内なのか屋外なのか、太陽光なのか室内光なのか、シチュエーションは様々でしょう。
上記の様な適当な画像持ってきて切り抜いて、
ただ並べただけの簡単なお部屋を作ってみました。
しかし、光と影を加えてやると
こんなにリッチな気分になります。
例えばこの椅子の影はPhotoshopのブラシツールで椅子の空レイヤーに“こんな形で影が出来るかな?”程度の心持ちで黒く潰して
フィルター>ぼかし>ぼかし(ガウス)
を適度にかけた後に塗りを薄くしたり、ぼかしのある消しゴムで伸びすぎた部分を削って仕上げてみました。
答えのないデザイン
その昔、美術の授業でしかお絵かきしたことのない、PCで明朝体とMSゴシックしか使ったことなかったような私は、
ダサいことで定評のある創英角ポップ体を初めて見たとき”なにこれ超良い書体!”と思ってました。素人の感覚と言うのは恐ろしいものがあります。
たまに手作りのお店のチラシでポップ体を使ってるのを見るとキュンとします。
ただ単に安さをアピールするためだけにあえてポップ体を使ってるようには思えないのです。
ですので、デザイナーの見る美しい/カッコイイと思うデザインと、デザインとは無縁の方の見る美しい/カッコイイと思うデザインの感覚のズレというのは、
デザインという仕事に就いた以上、もう二度と取り戻すことの出来ないのではないでしょうか。
それでも尚、流行のデザイン/古いデザインというものは存在するわけで、私たちは常にアンテナを張って生活しなければ生き残っていけないのです。
あなたはクリエイターであり、アーティストではありません。
「あたいデザイナーだしっ!」と息巻いて好きなことやってるのは要注意です。
一度あなたの豪語するアートとやらを他人に評価していただくことをオススメします。
ということを3年前の私に言ってやりたいです。
それではまた。