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レビュー

2019.12.13

哲学者とオオカミ

レビュー

常に本を持ち歩いているティップネシストです。ティップネスでもレッスンの合間に読んでます。

歩いている時も、一人で飯食っている時も本読んでいます。なんで読むんだろう?と真面目に考えたんですけど、歩くとか食べるってのが退屈で耐えられないっぽいですね。でも、オラ○リーの本は開いた途端に眠くなります。訳文が酷い時がしばしばあるし、そもそもフォントがなんか嫌な気がする。勉強が好きでは無いのかも。

最近読んだ中では「哲学者とオオカミ」という本が面白かったです。

https://www.amazon.co.jp/dp/4560080569

かなり狼の割合が高い狼犬と哲学者が暮らした日々を書いた本で、日常のドタバタなトラブルの話も多くて気軽に楽しめるのですが、狼や他の動物に比べて人間の知性が何故飛び抜けて発達したかの考察が興味深かったです。

集団生活で楽して得する為に人を騙したり人間関係をコントロールして支配する為に、「自分がこうすれば相手はこう返して、それに自分がこう返せば相手がこう返すから…」的な事を広く深く考えるから知能が発達した、というお話でした(本当かどうかは知らない)。私はバレるかもと心配するストレスが辛いので嘘つくのは苦手だし支配欲も薄いしで(面倒くさいし)、そっち方面に知能も労力を使っていないんですけど、まあ確かにそういうの大好きな人はいますね、よく分からんけど。とはいえ、先の先の分岐を考えるってのは誰でも普通にやるというか抜きでは生きられない事で、動物は老後資金の心配なんかしないなぁと。そうやって得た知能を有効活用して科学技術が発達したり、素晴らしい芸術が生まれたのだとしたら、折角なんで陰湿な方向じゃなくて有意義な方向に使いたい物だと思います。

狼つながりとしては、

狼の群れと暮らした男」も面白かったです。

https://www.amazon.co.jp/dp/480671447X

なかなか変わった人が狼と一緒に暮らしたくて、まあ色々努力して狼の群れの一員に認められるというお話。なんか凄かったです。

「ピダハン」

https://www.amazon.co.jp/dp/4622076535

アマゾンの奥地に住む、かなり独自性の強い言語を使う方々のお話。

作者の人は現地語で聖書を作って布教する為に来た言語学者なのですが、ピダハンの人々は自分と自分の身近な人の体験しか信じないので(逆に自分の見た夢は自分の体験なんで信じたりする)、布教なんかはまあ無理で、それでもハッピーなピダハンの人々と共に暮らしていたら作者の人の方が終いには棄教してしまうという素敵なお話でした。ピダハンの方々が無垢で平和で悟っている人々とかってわけではなくてドン引きするようなエピソードもいくつも載っていたりはするのですが、色々シンプルな方が幸せになれるのかなぁと「哲学者とオオカミ」と併せて読んで考えたりもしました。

本っていい物ですね。では。

この記事を書いた人

ティップネシスト

入社年2016年

出身地東京都

業務内容マークアップ

特技・趣味ダイエット&リバウンド

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