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2025.04.23

最近の AI 開発事情

雑記

最近の AI 開発事情

昨今 AI が大きな話題となる中、私自身もアプリ開発の機会を得て「Claude 3.7-Sonnet + Cline」を試用しました。本稿では、その体験にもとづく「AI の得意・不得意」「実装フロー」「運用上の気づき」などを整理します。

使用した AI ツール

  • Claude 3.7-Sonnet
  • Cline

1. AI の得意・不得意

カテゴリ得意不得意
コア能力ゼロからの機能実装 UI デザイン/CSS コーディング リファクタリング複数ファイル横断的な改修 未知領域の実装依頼
問題解決エラー検出・対処案の提示(対症療法的)長期的・構造的な設計修正

得意な点

  1. 1から機能を組み立てる
  2. UI デザインや CSS の具体的な実装
  3. リファクタリング案の提示
  4. 解決策の探索

不得意な点

  • 複数ファイルにまたがる大規模改修
  • 自身が学習していない専門領域の実装

2. 開発フロー

  1. ベース実装を自力でコーディング
  2. AI に要件を与え、「メインの改修・追加機能」を依頼
  3. 動作検証を実施
  4. エラー対応は「修正案の提案」を受け取り、提案内容を採用して解消
  5. 最終的に「動作安定」「要件充足」を確認

3. 運用上の気づき

対処療法的エラー解決の落とし穴

  • 一見問題なく動作しても、不要な React Hook が量産されるなどの“潜在的な冗長コード”が混入
  • 原因は「エラーが出た都度、その場しのぎで修正」を繰り返したため

提案ベースで使うのが最適

  • エラー対応は「丸投げ」ではなく、「複数案の提示」を受け、自分で取捨選択する
  • 実際、提案された修正案を手動で適用して多くの不具合を解消

トークン制限に注意

  • Sonnet はトークン上限が低く、長時間の“深考”をさせるとすぐに制限に達する
  • エラー修正など長いプロンプトが必要な場合は、あくまで「提案生成」に留め、詳細実装は自分で担う

4. AI 活用の最適解(まとめ)

フェーズAI に任せる内容自分で担う内容
要件定義~設計デザイン案 コンポーネント設計案全体アーキテクチャ設計
実装メソッド・関数のスケルトン生成複数ファイル横断の結合・調整
リファクタリング/改善コードのリファクタリング案提案の検証・最終適用
エラー対応修正案の提示最終的な修正適用・動作検証

以上が、私の「Claude 3.7-Sonnet + Cline」を用いた AI 開発体験の要点です。

今後もアップデートがあれば随時共有します。ではまた。

この記事を書いた人

木耳

入社年
2022年
出身地
大阪
業務内容
開発
特技・趣味
インターネット

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