2021.11.22
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NOTE
雑記

こんばんは!ジム村田です。
今日はPLやPMでよく頭を悩ませる作業スケジュールの立て方について
自分なりのやり方をPMBOKの内容も踏襲しながら投稿します。
0.まずは用語から
PMBOKの用語

WBS・・・プロジェクトで必要な作業を成果物を中心に要素分解したもの
ガントチャート・・・作業工程図
WBSとガントチャートは合わせて使うことが多く、コアテックでも合わせてWBSと呼んでいます。
この辺りはよく聞くと思います!
ワークパッケージ・・・WBS内の最下層要素(1~2週間程度の作業)
アクティビティ・・・ワークパッケージを詳細なレベルまで分解したもの
上記の二つは日常の業務では使わない言葉なので馴染みがないと思います。
ポイントとしてPMBOKではWBSをある程度の粒度(ワークパッケージ)で管理しましょうという方針になっているということです!
ただし実務ではワークパッケージもアクティビティも一緒にしてしまっていることが多く
私自身もコアテックの作業においてはアクティビティレベルからWBS・ガントで管理した方がいいと思っています。
そのため、PMBOKではWBSの作成・ワークパッケージの洗い出しをアクティビティの洗い出し前に行いますが
今回はこの作業を最後に行います。(WBSとガントを最後に作るイメージ)
1.作業(アクティビティ)の洗い出し
プロジェクトにおける成果物を生み出すのに必要な作業を洗い出します。
この時にいきなり末端レベルの作業から考えるというよりはPMBOK同様、上層(ワークパッケージ)から並べていき、
出揃ってから更に掘り下げて考えるようにしています。
末端のアクティビティの粒度は、一日程度の作業からリストアップします。
また担当者(作業者)や上長のレビューを通すことで精度が上がります。
2. 作業(アクティビティ) 順序設定
各作業間の相互依存関係を明確にしていきます。
例えば、テスト工程においてテスト仕様書がなければテストはできませんので
テスト仕様書作成→テスト実施という作業順序になるかと思います。
こういった作業が並走可能かどうか、作業間の開始と終了が依存関係にあるのか把握していきます。
クリティカルパス
クリティカルパスとは、作業の各工程を開始から終了まで「前の工程が終わらないと次の工程が始まらない」という
依存関係に従って結んでいったときに、所要時間が最長となるような経路のことです。
3. 作業(アクティビティ) 資源見積り
各アクティビティ作業にどのような資源(リソース)がどの程度必要かを見積ります。
コアテックで言うとメンバーアサイン数などが主になります。
4. 作業(アクティビティ) 所要期間見積り
個々のアクティビティを完了するために必要な作業時間を見積もります。
ここはPMの腕の見せ所ですね!見積もり方は下記の三つがあります、私の場合は類推見積もりとボトムアップ見積もりを併用することが多いですね
またバッファについても同様に過去のデータや作業に対する難易度・リスクから見積もっていましたが
PERTと呼ばれる計算式もあるので迷ったら参考に使ってみてもいいと思います!
もし良ければ参考にしてみてください。
類推見積もり
過去の類似プロジェクトや以前に使用した見積もりを参考にする手法。
経験を積むほどその精度は上がっていく。
係数見積もり
「1mのケーブル設置に1時間かかるので、2mのケーブルでは2時間かかる」という掛け算を利用する見積もり方法。
ボトムアップ見積もり
各作業を詳細レベルで洗い出し、積み重ねて見積もる手法。
バッファの考慮
PERT手法の計算
(楽観値+(標準値×4)+悲観値)÷6 = 期待値
楽観値
プロジェクト進行が最もスムーズに進んだ場合の値
標準値
プロジェクト進行の想定する現実的な値
悲観値
プロジェクト進行が最悪なシナリオの場合の値
期待値
PERT手法にて洗い出された最も現実的な工数の数値
5.スケジュール作成
ここまでに行ったアクティビティ定義、アクティビティ順序設定、資源見積もり、工数見積もりを分析し、プロジェクト・スケジュールを作成する。
コアテックではBrabioというサービスを使って管理しています。
まとめ
ここまでPMBOKの内容を踏襲しながらスケジュール計画について話していきました。
大切なのはWEB開発は案件規模も比較的まばらでスピード感は求められることが多いため、
方法に凝り固まらず、プロジェクトの内容によって柔軟に対応することです。
ではまた!